2013年5月24日金曜日

現場見学会のご案内2

構造見学会も行います。ネオマ+グラスウール ネオマ+ウレタン の現場です。
このチラシには寺尾完成 寺尾構造 大野原構造 しか案内図が載っていませんが 狭山の構造も見学可能です。
皆さんお気軽にご覧ください。


現場見学会のご案内

6月の1日(土),2日(日)
現場見学会を行います。
皆さん是非お越しください。
夢の詰まったとても感じの良い家です。
Q=1.15 太陽光8kW 

パッシブハウスジャパンエリアリーダーミーティング

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今日はパッシブハウスジャパンジャパンのエリアリーダーミーティングのために福岡に出張です。
羽田からポケモンジェットでした。家族旅行なら楽しいだろうな?
もちろんパッシブハウスジャパンのミーティングもとても内容の濃いものなので,とても楽しみです。
温熱住環境の最先端の内容が話し合われます。
さらに今回は、電気も使わずに環境に負担をかけない高性能な浄化槽や,九州大学が開発した通常の風力発電より3倍近い性能が出せると言われている小型の風力発電の視察なども含まれています。
今のパッシブハウスジャパンは,快適な温熱環境で日本のトップを走り続けるだけでは無く、地球環境に出来るだけ負荷をかけない、環境共生住宅を目指しています。
石油や,ガス、電気など外のエネルギーを遮断しても、快適に住める家。簡単な仕組みで、長持ちし、住み続けられる家を考えています。
パッシブハウスジャパンは 日本中の仲間たちと、進んだ話を前向きに共有できるとても良い団体です。

2013年5月21日火曜日

外観とインテリアのの色彩セミナー

今日は久しぶりに構造や温熱の技術的なことでは無く 色彩のセミナーに行ってきました。
10年くらい前は、この手のセミナーに多く参加していたのですが,お施主様のこだわりが大きく,なかなかこちらでアドバイス出来なかったので、施主さんの意向に合わせたり、外壁メーカーのコーディネーターに任せたりしていました。
今の施主さんは 昔に比べてもさらに外観の色にこだわれます。
だいたいは他で見た気に入った外観の色を参考にイメージされているだけなのですが。
イメージが割と曖昧なことが多いのでこちらもアドバイスに迷いますし、うまく伝わりません。
どうしたいのかさっぱり解らないこともあります。
人によって色彩の感覚はまちまちです。
青が好きな人もいれば黄色や緑が好きな人もいます。
それを否定することは出来ません。
ですが、 建もののスタイルによって合う色、合わない色はあると思います。
住宅に使われている色はだいたいは決まっています。
人が見て,違和感を感じるような色は使うべきではありません。
だいたいは、普段の自然界に自然におおく存在するような色です。
サッシの色も外観のスタイルに大きく影響し、外壁の色も決まってきます。
まあ、そんなことを体系的にまとめて説明できる勉強をしてきました。
本当に今日は数字を追っかけるので無く感覚的な勉強だったのでちょっと感覚が違いました。

2013年5月20日月曜日

省エネ建築の作り方

住宅の省エネ化のためには、様々なノウハウが必要です。
そのノウハウを結集してエネルギーを使わない住宅を造ります。
省エネの度合いを比べるのに 暖房負荷、冷房負荷、Q値、C値、一次エネルギー消費量などがあります。それを計算した結果シートです。

Q値は住宅の床面積あたりの断熱の能力のみを表す指標です。立地条件や、間取りでは変わりません。どこに建てても、南向きであろうが無かろうが変わりません。
C値は隙間を表す数字です。隙間の多い家では断熱の性能が上がりませんし、計画換気がうまく出来ません。
暖房負荷、冷房負荷は 一定の温度を維持するのにどのくらいのエネルギーを使うのかが現されます。冬は20度 夏は27度で計算してあります。同じ断熱仕様で建てても間取りや、立地条件、窓の付け方、建物の方位などで大きく数字は変わっていきます。
次に 一次エネルギー消費量ですが、先ほど計算した暖房負荷や冷房負荷、お風呂などの給湯エネルギー、照明などのエネルギーなど生活する上で必要なエネルギーをどの様な機器で消費していくかを考えて計算します。お湯を造るのに 太陽熱を使うのか、ガスなのか、灯油なのか、エコキュウトなのか?その機器の効率はどのくらいなのか。冷房するエアコンは、どのくらいの性能なのか。そういったデーターを入力し実際に消費するエネルギーです。電気は発電時のロスや送電のロスなども考えて計算します。

このように、建物の性能といっても どのことを比べているのか理解して比較する必要があります。
私は 暖冷房負荷が一番重要だと思っています。
そこに建っているその建物が特定され、どのくらいエネルギーを使うのかが比べられる指標だからです。
一次エネルギーも重要ですが、建物の性能が低くても 高効率のエアコンさえ入れれば、使うエネルギーが少ないという考えは良くないと思います。
なぜなら、エアコンなどの機械は、頻繁に買い換えが必要ですし、エアコンで無理矢理暖めた空間は、快適とはほど遠い物です。温度むらや、室内温度と輻射温度の差が大きくなります。

快適な建物を造るには、一棟一棟、条件の違いを考慮しながら計算をし、確かめる必要があります。ちょっとしたことが大きな違いを生むことになります。それらを確認するためにも、計算しシミュレーションすることが重要です。

この建物は、パッシブハウスの一歩手前ですが、かなり快適な空間になるでしょう。
暖房負荷が20kW/㎡を切っています。
太陽光パネルも9.6kW載っていて完全な0エネ住宅,LCCM住宅でしょう。
この性能の住宅が、大手ハウスメーカーの普通の住宅より安いとしたらいかがですか?