2016年6月16日木曜日

パナソニックの換気

パナソニックの換気の工場見学に名古屋まで行って来ました。
最新の工場でとてもすばらしいものでした。多品種をうまく作れるよう工夫されていました。その敷地内に、空気質をより良くした住宅を作ろうと実験棟が出来ています。
パナソニックの空気清浄技術や換気の技術、エアコンの技術を駆使した建物です。
そこを体験してきました。
新建材が多用された普通の建物ですが、さすがに空気はきれいな感じがしました。
少し蒸し暑い天気でしたが中はエアコンと熱交換換気で涼しく快適でした。少し肌寒い位。
気温25℃絶対湿度12g以下は今の着衣量だと少し冷やしすぎですね。

2016年6月14日火曜日

上棟おめでとうございます。

今日は横瀬町で上棟です。

10時の段階で2階台が終わりました。
クレーンやさんが上手だと仕事がはかどりますね。

この現場もネオマフォーム90mm外張りの予定です。
基礎はEPS75mmネオマフォーム45mmなど
凄い仕様です。

http://www.yamacho-net.co.jp/precut.html
木材は山長さんの木材です。
ここの杉材はすばらしい。
木の質は良いし 強度があります。
あまり高温にしないでじっくり乾燥させているそうです。
乾燥のさせ方が悪いと 表面はきれいでも内部に亀裂が入っているのをよく見ます。内部亀裂と言います。
ここの木材はそういったものがほとんどありません。丁寧に乾燥させているようです。
値段だけがネックです。
今回は補助金がもらえるので 使うことが出来ました。



基礎 内断熱 

プロの方なら 解るはず。
へーここまでやるんだ。と

90mm基礎内張 というだけでは無く 土台にも貼っています。

さらにこれ

鋼製束の処理もきっちり
見て解らないところも凄いのですが。。。
それは企業秘密で。

当社が 遠くまで施工指導に呼ばれたり 大手メーカーさんの裏で実際に研究開発を手伝っているレベルだと言うことが普段の施工でも解ります。

高性能断熱材 ネオマフォーム 

高性能な断熱材 ネオマフォームですっぽりくるまれた高性能な住宅を造っています。

ネオマフォームは熱伝導率が 0.020W/㎡Kと とても優れた断熱材です。
高性能グラスウール16Kが 0.038 発泡ポリスチレン3種が0.028 発泡ポリウレタンが0.034 というのを比べるとそのすごさが解ると思います。
さらに長期にわたり性能が落ちにくいのです。発泡系の断熱材によっては時間とともに性能が落ちて行ってしまうものが多いのですがネオマフォームは安定しています。

その高性能断熱材をふんだんに使い建物を造っています。
屋根の断熱です。
90mmのネオマフォームを2重にしています。
壁は パネル化にしています。
地震に強くなるよう構造用合板を使いそれに間柱とネオマフォームをつけています。
兼希工業さんに造っていただきました。
パネルかで施工性アップです。
さらにネオマフォームの90mmを外張りします。

屋根、壁がネオマフォームの90mmで外張りされていると言うことは凄いことです。
柱の間に断熱するのとでは訳が違います。
木材は断熱材という人がいます。ある意味あっていますが違います。
断熱していない空間でしたら 木材でも大きな効果があるでしょう。
しかし 断熱材と比べたら全く効果が違います。
ネオマフォームが0.020 木材は 0.13位 なんと6倍も熱が逃げてしまうのです。
柱と柱の間に断熱材を入れても 柱を通じて熱が出入りをしてしまうのです。
ですから 外側をすっぽりくるみこむ必要があります。その方が効果が何倍も高いのです。
この柱のように熱を伝える部分を熱橋といいます
熱が伝わる橋です。
この熱橋をいかに少なくするかが重要なのです。

今回の住宅はネオマフォームの90mmですっぽり包み込んでいますから 熱橋がとても少なくなっています。
これがとても効いてきます。
同じ断熱でも断熱材の選び方や施工の方法で大きく差が出てしまうのです。

ネオマフォームのような高性能な断熱材を 断熱材の性能を生かした方法で施工する。それが重要です。


サッシのフレームの中にも断熱材

今回の現場は とても高性能なサッシを使っています。
なんと サッシのフレームの中にも断熱材が入っているのです。


サッシの性能は ガラスが良ければ良いのではありません。
もちろんガラスの性能はとても大切ですが ガラスが高性能になってくるとフレームの性能が重要になってくるのです。
さらに ガラスとガラスをつないでいるスペーサーの性能が重要です。

トリプルガラスになると ガラスの性能は 熱貫流率で1.0W/㎡k を 切ってきます。
これは ガラス1平米あたり内外の温度差が1℃あると1Wの熱が通り抜けてしまうと言う性能です。
普通のガラスは4倍くらいペアガラスは良い物で1.4悪いもので3位だと思います。
トリプルになると0.5位から1.3くらいだと思います。
同じペアガラスでも 品物によって大きく違うのです。当社のものは高性能なものを使っています。(あれ?こんなしょぼいガラス使っているんだ。というところがあるので注意してくださいね。)
空気層のガスの違いやLOW-E膜の付け方で性能が変わります。

ガラスが高性能になってくると枠の性能の差が大きく目立ってきます。
ガラスが良くてもアルミ製のサッシじゃトータルの性能はぼろぼろです。
木製、樹脂のフレームになってきます。
良いガラスだと 木製や樹脂のフレームでもフレームの方が熱が逃げます。
樹脂のフレームですと中をたくさんの空間に区切って断熱します。

さらにその空間の中に断熱材を入れて性能をあげたのが今回の製品です。
全体のバランスがとれた本当にすばらしいサッシです。
このようなサッシがどんどん普及し価格が下がっていくと良いですね。

2016年6月2日木曜日

ネオマフォームを使った基礎断熱

茨城県の現場は楽しみなプロジェクトです。
ネオマフォームで高断熱の住宅を作っています。
まだ基礎の段階ですが基礎断熱の施工が終わりました。
ネオマフォームは基礎の下に敷くことができないので 底盤の上に全面施工してみました。
これにより基礎コンクリートへ蓄熱は期待できなくはなりましたが、地面への熱の逃げは大きく減らせるので結果的にはとても省エネになるのではないかと思います。
この方法での床下エアコンがどのような動き方をするのか今からとても楽しみです。
基礎コンクリートがむき出しの床下エアコンはコンクリートに熱が吸われさらに地面へ相当熱が逃げているのか 半分くらいしか熱が部屋に出てきていない気がします。
その改善を目指しています。基礎に座れにくくなれば 床の遠くのほうまで暖気が届き床の温度ムラが改善できればと思っています。

2016年6月1日水曜日

熊本の被災地状況

熊本の被災地に行ってきました。
当社の大工さん 監督さんと 設計士さん  8人です。

どうしようかとても迷いました。
被災地の人には申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、今後の建築技術向上のために見に行くことに決めました。
実際に倒れた建物はどういうものなのか。どうに倒れるのか?どこが壊れやすいのか?
見ないとわからないこともあります。報告を聞いただけでは心に植えつけられないと考えました。
震度7が二回続いた益城町を中心に回りました。

地震の中心部はほとんど壊れています。
ハウスメーカーの建物もたくさん倒れています。
古い建物はほぼダメでした。
鉄骨でも鉄筋コンクリートでも伝統工法でも構法を問わずたくさん壊れています。
木造でも新しい基準の建物はだめなものもありましたがほぼ大丈夫です。

お寺や神社なども壊れていました。

いろいろ写真をお見せしたいのですが あまりにも悲惨ですし、ハウスメーカーの営業妨害になっても困るので載せないで置きます。

当社のような構造の建物は壊れているものが見つけられませんでした。
在来木造を構造面材で補強するタイプの2階建てです。
このタイプできちんと計算されていればほぼ安全であると確信できました。

免震構造の建物もの一軒見つけましたがなぜか修理をしていました。
上部構造は壊れているようには見えなかったのですが、免震の装置に何か不具合が起きたのでしょうか?何を直しているのかわかりませんでしたが、修理中でした。

平成12年に改正された耐震基準で柱の引き抜きなど計算したり耐力壁のバランスが計算された建物はまあまあ安全のようです。 さらに性能表示の計算手法で水平の剛性まで計算された建物はさらに安全です。
それらの手法を使い計算されさらに建築基準法の1.25倍1.5倍の強さにした耐震等級2、等級3の建物はさらに強いといえます。

このようにきちんと計算された建物はよほどバランスが悪い建物でなければ壊れないようです。
外から見たら 全く被害がないようにそのまま立っていたように見えました。
それでもたぶん中は家具など転倒したり物が飛んだり大変なことになっていたと思いますが。。。。

部分的な壊れやすいところもいろいろわかります。
びっくりするような壊れ方もありました。
細かい話は 折を見て。