2015年11月23日月曜日

ZEH事例集 出版されました。

「地域工務店のZEH仕様事例集」という本が出版されました。
当社も載せていただいています。
原稿です。
HEAT20のグレードがG1と書いてありますがG2の間違いで訂正したものが出版されました。
全国でがんばっている工務店の事例が載っています。
ZEHの内容もわかりやすく説明してありますし、様々な特色のある建物の仕様なので これから取り組む工務店,お客様には良い参考資料になるのでは無いかと思います。
是非 ご覧になってください。
http://www.jbn-support.jp/pdf/jbn_zeh_20151118.pdf

2015年11月21日土曜日

技術力の維持

省エネ法改正が行われます。
今後の取り組み方について地元の工務店の皆さんに
講義をしてきました。

私はハウスメーカーより地元の工務店さんの方が基本的な技術は高いと思っています。
しかし、伝統的な技術にこだわるあまりに新しいことへの取り組みが遅れてしまっています。
その技術力に 新しいノウハウが組み合わされば鬼に金棒です。

当社は 長い年月を掛け 先進的な取り組みをしてきたので 自分でもかなり進んでいると思います。
名だたるハウスメーカーの研究所などの視察も頻繁に受け入れるほどです。
高断熱の技術、ノウハウでは一目置かれる存在となってきたような気がします。

今回は、そのノウハウを出し惜しみなく地元の工務店さんに伝授しようと思いました。
本当に私が長い年月を掛け、お金を掛け勉強してきた技術です。
本当はライバルになるかもしれない地元の業者さんに教えるのは怖いことです。
しかし、今、地元の工務店さん、大工さんは 本当に技術力は高いのに新しいことに取り組めないばかりに、宣伝力が無いばかりに、仕事が少なくなり大手の下請けに入ってしまったりしています。ハウスメーカーの下で簡単な組み立てで済むちゃちな家造りをするようになってしまっているのです。
とてももったいないことです。
地元の腕の良い大工さんが仕事を出来なくなれば 一緒にやっている技術の高い他の関連業種の職人さんも仕事がなくなってしまいます。
職人の技術がどんどん失なわれてきているのです。
今まで日本に培われてきた職人の高い技術力が維持できなくなってくるのです。
ですから 大きなハウスメーカーのない 欧米のように地元の業者が家造りをするのが当たり前の世の中にならないといけないのです。

私が、先進的な技術を地元の皆さんに公開することで少しでも 工務店で建てるのが当たり前になれば良いと思います。
伝統的な高い職人の技術も残っていけば良いと思います。

本当に、安く良い家が建てられるのは我々工務店だと皆さんに再確認してもらい、我々は切磋琢磨し頑張っていければと思います。

2015年11月19日木曜日

関東支部勉強会

今日はでパッシブハウスジャパンの勉強会を開催しました。
パッシブハウスの計算ソフトPHPPをエンジンとした燃費ナビというソフトの勉強会です。
今日は上級者向けということで普段使いこなしている人たちを対象によりハイレベルな勉強会でした。
ソフトの使い方や適切な数値の入れ方を勉強することにより より良い温熱設計ができるようになります。
皆さん つわものばかりなので 質問もハイレベル。
答えるのも難しい内容も数多くありました。
今後もこのようなソフトの使い方の勉強も良いと思いました。

2部は東北地区のエリアリーダーの横山さんのセミナーです。
いつも素晴らしい建物を作っている横山さんの話は、とても参考になる話が数多くありました。
住み心地をあげていくことに関して暖房の使い方が私が考えていたことと同じような感じだったことには驚きました。
コールドドラフトを防ぎ輻射温度をあげていく。
やはりそれが良さそうです。
様々な手法を例と共に説明していただきました。
詳しくは後程。

2015年11月14日土曜日

国際パッシブハウスオープンデーが開催されています。キーアーキテクツさんが設計された黒部のパッシブハウスにお邪魔してきました。当社のパッシブハウスと同じ充填ネオマ 外張りネオマの断熱構成。秩父パッシブハウスと比べて、断熱材の厚さがとても厚くなっています。日本海側なので冬場の日射が少ないのが大きな原因のようです。





すごく素敵な建物です。設計力がピカ一です。今回はパッシブハウスを見せてもらうというより、設計を盗みにいってきました。(笑)。やはり設計専門の建築やさんは違います。バランスがとてもよかったり、うるさいデザインがありません。気持ちいいくらいスッキリ素敵に収まっています。当社は、断熱性、耐震性など性能では余り妥協しませんが、デザインに関しては、コストを考えすぎてしまったり、作りやすさを優先してしまうこともあります。内装などもお客さんの意見を重視する余り、自分でも納得できない仕上げにしてしまうこともあります。私は工務店と建築家と立場の違いはあるのでお客さん余り強く内装をお勧めしたことはありませんでした。しかしもう少しデザインの面でもお客様に提案していこうと思いました。
今後は、設計力の高橋建築といわれるよう頑張りたいと思います。

○○共済住宅の耐震偽装問題

ニュースで出始めている。
○○共済住宅の 耐震偽装問題

CADデーターの写しミスとか言っているがそんなことが起こるのか?。

今回のは明らかにコストダウンのしすぎ、利益追求しすぎが原因ではないのか?
写し間違えて壁量が何割も足りないなんてあり得ない。
HPを見ればわかるが耐震性に優れた強い住宅だといっている。
耐震性に優れた強い住宅というのであれば 「耐震等級2」 位は余裕でクリアしていそうだ。等級2もクリアしないで地震に強い住宅とHPで言えるはずがない。
お客さんを騙していることになる。
等級2をクリアしていれば建築基準法が要求するレベルから比べれば 相当に余裕があってしかるべき。耐力壁のCADからの転記ミスがあったとしても等級1の建築基準法を下回ることなんてあり得ない。
それが建築基準法の最低レベルの要求さえ満たしていない。
見落としましたというレベルではないのだ。
そうとう見落としても建築基準法のレベルなんて軽くクリアーできるはず

直下率などもチェックとかいてある。それもとても大事だが壁量不足では全く意味がない。直下率を重視すれば大きな木材を使わずにすむ。自由設計とは言いつつも、直下率を設計ルールとして義務付けることで 自由度を奪いコストが高くなる設計を防ぐ目的の方が大きかったのだろう。直下率がよくて壁量が足りないということがそれを物語っている。
直下率ももちろん大切だが まずは壁量 耐力壁のバランス 水平面の剛性 接合部の強度だ。

設計はお抱えの設計士さんがやっている。ほぼ丸投げ状態という話を聞いた。今回は設計士さんのせいにするのかもしれない。それがチェックできていなかったということなのかもしれない。
担当になる設計士さんで、レベルが違う。

大きな会社がやっていることだからお客さんは信じて安心しきっているのだろうが、住宅産業では大きいことが良いことではないことが証明される形となった。

金額も安いとは言いつつも、結局オプションオプションで相当な額になる。
ローコストビルダーと同じようなやり口に見える。
携わっている職人やメーカーも厳しそうだ。
職人から良い噂は聞かない。

この競争させて使い捨て。この過酷な競争せざる終えない環境は 建築業界全体の所得ダウンや技術ダウンを招く原因にもなっていると思う。

大手のハウスメーカーの事件 資材メーカーの事件も相次いでいる
建築業界全体が疑われるような今回のような事件はまだまだ続くのではないかと思う。


2015年11月13日金曜日

JBN全国大会 2015in名古屋

工務店最大の団体 JBNの全国大会が名古屋で行われました。
全国から1000人くらい集まっているようです。
河村名古屋市長も来てくださいました。早口で名古屋弁丸出しでテレビで見ているのと同じ。半分ぐらいなに言っているか解りませんでした。(笑)

日本は特種な国
何千棟も作るハウスメーカーがうようよ。海外では信頼できる工務店が家をたてるのが当たり前です。
住宅は 材料を集め現場で作るもの。
工場で作るものではありません。
職人が作るものなのです。
お客さんのニーズに合わせて 高性能な資材を用い作っていく。
(高性能な資材は、メーカーの技術開発力、大きな工場、大量生産が必要)
住宅づくりはハウスメーカーでは経費が余分にかかるだけですし、様々なニーズには答えられない。お客さんのお金の半分以上はコマーシャルや営業マン、モデルハウスに使われ実際の建物にはお金をかけていないのは有名な話ですね。
地域にあった住宅をお客さんに合わせてできるだけ低価格でじっくり作っていく。
そこが大切なのです。
ハウスメーカより頑張っている地域の工務店の方が良い家を安く作っている。
そう言ったことが皆に理解してもらえる世の中になると良いと思いました。
宣伝費かけないからなかなかダメですけどね。(笑)


夜はホテル(アパホテル)の大浴場でゆっくり
15階の露天風呂はなんともいい眺め。
回りのビルから覗かれているのかもしれませんが、夜風が気持ちい感じです。
(そんなはずない?覗いてもしょうがない?(笑))

ZEH委員会 名古屋

工務店のゼロエネ化を推進する役割を担う 委員会が名古屋で開かれました。
日本全国から志が高く 工務店の先頭をきって頑張っている人たちが集まっています。
我々が 頑張り事例を見せていくことで 多くの工務店が真似ができるようにしていこうと言うのが目的です。

私も この会議で 当社の事例2点を発表させていただきました。
小鹿野町下小鹿野と 般若に建つ2軒です。

性能が高いのは当たり前ですが、基本に忠実に設計がしてあるところや先進的な取り組みが発表の内容でした。

他の事例を聞いて、参考にもなりました。平屋の大きな建物でのZEH(ゼロエネルギハウス)の事例も特殊な仕様でとても参考になりました。

設備メーカーさんの最先端のご紹介なども参考になり色々質問させてもらい理解が深まりました。

そのあとは 懇親会

「矢場とん」の味噌カツです。美味しかった。
懇親会では食事がメインではありません。食事するのも忘れるほどの情報交換です。
申請の代行をしている会社の人や 審査機関の人 メーカー様々な人がいます。
これはという人を見つけ色々勉強させてもらうのが楽しみです。
今回は 一緒に事例を発表させていただいた「高田工務店」の高田さんとお話しできたのが大きな収穫でした。
太陽熱で作った温水を床下の蓄熱土間に送ります。
原理は簡単なのですが色々難しいこともあります。
やってみて、失敗してみてを繰り返さないとわからないこともあります。
その土間コンクリートの断熱の仕方、厚さなどがとても重要です。
厚すぎれば熱がたまらないし薄ければ翌日まで熱が持ちません。
長い年月かけて実践してこられたノウハウを聞くことができ役立てられそうです。
どこかの現場でためさせていただけたらと思います。

翌日は 今人気の建築家「伊礼智」さんの建物見学
2件見せてもらいました。
実はそのうち1軒は2年前の大雪の日に見せていただき 私が秩父まで約一週間帰れなくて帰宅困難者になってしまったときの 建物。
緻密な設計でとても素晴らしい建物です。
美しいし 機能的
その建物が 2年建つとどうなっているのかが見たかったのです。
1年間モデルハウスとして使い住んでいるのは1年ちょっと
浴室が総桧張りです。余りかびてはいませんでした。
お手入れは大変そうでした。
かなり緻密に設計してある部分がどうなのかな?と思っていましたがやはり
使いにくい部分もあるようです。
一番残念なのが、見せ場であるLDKがお客様の使い方で変ってしまっていること。
設計者がこういう住み方が良いのだと考えてもなかなかそうは住めない。
ひとはそれぞれ住み方が違うし、時と共に家族の成長や時代の流れで変化する。
やはりリビングは、可変の効く方が良い場合も多いように感じました。
本当に、部屋ごとに色々考えられていて寝室などもとても落ち着きぐっすり寝られそうな雰囲気です。私もこのような寝室が作りたい。やはり寝室は重要です。睡眠の質で翌日の活力が違う。今、よくあるどっち付かずのマルチな感じの部屋を寝室にするのではなく今回見せていただいた住宅のように寝るのに特化した寝室がいいと思いました。

このような素晴らしい建物を見せていただく機会を作っていただき本当にありがとうございました。
今回の名古屋は大変勉強になりました。

2015年11月12日木曜日

杭データーの偽装問題と住宅業界が行うべきこと


杭の偽装問題を踏まえて 構造塾の緊急セミナーがありました。

講師の佐藤先生は 今回の事件でテレビなど解説を何度もしておりました。
今回の件も多くの情報をお持ちのようです。

まずは、今回の事件のことについて話されておりました。
くい打ちがうまく出来ていないかどうかと言うことについては もうかなりの年月がたった建物でもあり、311の地震も受けている建物であることを考えると あの大きな建物が一番 端と端で2cm位しか傾いていないのは杭はきちんと打たれているだろうとのことでした。もしきちんと打たれていないのであれば 数年前の○○不動産の建物のようにもっともっと傾いているだろうとのことでした。しかしデーター偽装したことは確かなようなのでそこには建築業界全体の問題があるだろうと言うことでした。
マスコミさんの話では 大きな会社は 大口のスポンサーなので どうしても話題にしずらい。
とのことです。販売会社の責任や元請けのゼネコン、くい打ちの元請けの会社は日本を代表する大企業ですから、マスコミが話題にしにくいのもうなずけます。下請け会社だけのせいにして終わりになりそうですね。
 
今回の事件は 氷山の一角
建築業界の問題です。
年中偽装問題が出てきます。
大手こそ利益追求主義で下職を泣かせて偽装せざる終えない環境を作っているようです。
私も 様々な職方の皆さんから 大手の現場は泣かされていやだとよく聞きます。

今回の偽装は問題ではありますが 特定の小さな会社や個人を皆でこぞって袋だたきにするというのはどうしたものか?
それより偽装している,大手の建設会社やハウスメーカーは なぜたたかれないのか?
という 隠れた大きな問題もありますね。

その後 住宅業界の話に移っていきます。
木造2階建てのレベルの住宅は 4号建築物といって 構造計算などの書類を役所に出す必要が無いのです。設計者の責任で構造計算はすることになっています。
ですがなぜか 勘違いしている設計事務所、工務店も多いようです。
つくりてにまかされているから 「計算しなくても今までの経験と勘で十分」と考えているようです。
これはとても危険です。
このような考えで作られた強度の不十分な建物がかなり多く存在しているようです。
大手の建物でも安心できません。
建築をきちんと勉強のしたことの無い、営業が専門の素人がお客さんと設計をして作っています。
職人も きちんと修行を積んでいません。職人で無くとも作れるようにプラモデル化してきています。それでも良いのですが、基本を知らないのでちょっと違った納まりがあると応用が利かず将来大きな欠点となるような工事をしてしまうこともあるようです。

本当に建築業界はどうしてこうなってしまったのでしょうか?
ほかの産業もそうかもしれませんが、競争の激化、利益追求、下請けいじめそういったことが原因のような気がします。
大手が良いと言い切れないことがよくわかります。
建築という産業は地域の職人が丁寧にまじめに仕事をしていくのがいいと思います。
地域にお金が循環し経済的にもいいですし 地域の職人は逃げ隠れできないので、基本的にまじめにやるしかありません。
まじめじゃ無い、勉強不足な方もいるかもしれませんが それは皆さんが知識をつけ見極めるしか無いですね。
知識をつけてみればわかりますが 大手の建物は内容の割に高いですし 都合のいい解釈や,ちょっと嘘っぽいところもあります。
それがわかるようになるまで,一般の方も勉強してくださいね。
それが自分を守り,良い家を作ることが出来る条件だと思います
大変ですが 家造りは一生に一度の大イベントです。
皆さんがんばってくださいね。

 

2015年11月5日木曜日

木がたくさん使ってある 自然素材の 高性能住宅!!

自然素材の住宅です。
キッチンの大きな天板も厚い天然木です。堀座卓のダイニングテーブルと一体で作っています。キッチン部、座卓部、対面部分と床高さを変えて使いやすくしています。

大きな吹き抜け
プロジェクター スクリーンでホームシアターが楽しめます。

 ウォークインクローゼット内はイケアで買ってきたシステム収納です。
たくさん入るし とても便利そうですね。

 大きな子供部屋は 後で仕切ります。 ロフトには階段と 前にあるホールドでロッククライミングで登ります。

玄関はたくさんの収納 床板は 杉板なんと30mmも厚さがあります。
とても頑丈です。

この自然素材の家が なんと ZEH(ゼロエネルギーハウス)仕様
補助金を受けています。

とても素敵なおうちです。

坂戸市で上棟しました。ネオマ100mm仕様!

今日は坂戸市で上棟でした。
当社は建てた後のメンテナンスなどのために約1時間でいけるところまでを工事の範囲としています。
今日のお客様も県南で土地を探しておりましたが 当社からぎりぎり一時間のところで土地を見つけてきてくださいました。
本当にありがたいと思いました。

今日はお弁当を用意してくださったり、お土産までいただいてしまいました。その中にメッセージカードが入っていて新しいおうちが出来るのをとても楽しみにしているのが解りました。
とても気持ちの良い若いご夫婦です。 私たちもありったけの力を出して出来るだけ良い家になるよう頑張りたいと思います。

このおうちは 高性能グラスウール16k120mm充填 ネオマ100mm外張りというとてつもない仕様。 壁のU値が0.12W/㎡kを切る圧倒的な性能です。
窓は南面以外はYKKのAPW430のトリプルガラス 南面は日射進入率0.74というとても暖かい特殊なペアガラス。
その窓に日射遮蔽のブラインドシャッターとネオマ断熱戸というスペシャルな仕様になる予定です。

当社独自のルートを使いとても安く仕入れて使ってもらいやすくしております。

屋根や、壁、基礎、窓などの断熱部位の中では一番面積の多い壁。
その壁の性能をあげることはとても大きな事です。
今までは、断熱部位の中で圧倒的に性能が落ちる窓を重視してきました。しかし最近では良いガラスも出てきて窓も改善されつつあります。そうすると壁の熱損失が目立ってくるのです。
今回はメーカーの協力もあり最先端の断熱仕様を試してみることがで来ました。
外張りの断熱材が100mmもあることで、納まりもかなり違ってきます。
長期に安定して性能が発揮でき、雨漏りなどしない。不具合が起きない新しい納まりを検討する必要があります。
この辺が力の見せ所です。
窓の納め方が重要になりそうですね。