2014年4月27日日曜日

パッシブハウスの難しさ

ファイスト博士と 日本で実際に認定パッシブハウスを造ることができた仲間とメーカーの方々です。
今、「パッシブハウス」という言葉がとてもはやってきていますが 実際にはまだ、認定がおりた物件は日本で数件です。
実際に基準を満たすことの難しさが分かります。
私もがんばっていますが、一歩手前でとまってしまう物件がほとんどです。
立地条件、コスト 等 いろいろな条件が関わってきます。
とても大変ですが
なんとか パッシブハウスを造り続けていきたいと思っています。

ファイスト博士の隣に座らせていただき、さらにプレッシャーがかかってきました。

ヨーロッパではEUの決定で数年後には新築物件すべてパッシブハウスにしなくてはいけなくなるようです。すごいですね。
日本では 2020年に パッシブハウスの4分の1とも言われる性能の家がようやく義務化になります。情けないですね。
日本の方が 温暖な地域が多いので ヨーロッパのほとんどの地域より条件が良いはずです。
にもかかわらず、エネルギー垂れ流しの家を造り続ける。
そんなことでよいのでしょうか?
輸入に頼る事しかできない 資源もない日本で。
日本こそ、エネルギーを大切に無駄に使わない社会を作っていかねばならないのではないでしょうか?
国際的に見ても 工場や運輸部門では 日本の省エネは進んでいます。
ですが住宅部門では 全く遅れています。
世界最高水準の省エネ技術の効率の高いエアコンやエコキュートがありながら、住宅の性能が悪いばかりに、エネルギーが垂れ流しになっているのです。

何とか 今後の日本のためにも パッシブハウスレベルの住宅を造っていかねばなりません。


2014年4月26日土曜日

ピザ窯づくりやってます。5

もう、5日目です。形が見えてきました。

耐火煉瓦がうまく曲がって設置されました。
本当はくさび形の煉瓦を使えばもっと綺麗にできるのですが、値段が高い。
お金がかけられないので普通の煉瓦を使いました。
煉瓦と煉瓦の間は耐火モルタルです。

下地のアーチを外しました。 
まあまあの出来映え。
でも少し大きすぎた。
図面では、このくらいほしいかなと思ったけど、できてみたら結構大きいです。
釜を暖めるのに薪が大量に必要そうです。
燃す物は建築廃材が沢山でるからまあいいか。。。。。。。。

ピザ窯作りやってます。4

さあ本業の大工さんの腕の見せ所?
アーチ状に煉瓦を積む下地作り!!
建築現場で余った構造用合板をまわるく加工。
それを木材で固定。
それに 薄い合板を重ねて見ました。うまくまわるく曲がりました。
このときすでに 外しやすくするための鋸目を入れてあります。
うまくいったら これを使い回してもらえるように。

半円の合板をつなげる合板を設置。この合板のビスをゆるめると内側に小さくなるようになっています。
さあ、アーチを作る準備完了。!!

ピザ窯づくりやってます。3

今日は3日目
弟の子供もお手伝いです。
子供も楽しそうに手伝ってくれました。
おいしいピザができるかな?
薪をくべる燃焼スペースまでできそうです。
ポーちゃんも現場監督に駆けつけました。
煉瓦を少しずらして積んだところにピザを焼く大判の耐火煉瓦を乗せる予定です。

ピザ窯づくりやってます。2

ピザ窯作り2日目の成果
薪置きスペースのコンクリートブロック積み。
この上に 耐火煉瓦を積んでいきます。
仮に並べて 大きさの確認。
よし!
大丈夫そうだ。!!
素人なので 目地詰めるのも難しい。
左官屋さんがやっているのを見ていると 自分でもできそうなのに。
これでは商品にはできないな。
いかにも素人っぽさが出ています。
でも楽しいから、プロは頼まないぞ。


2014年4月24日木曜日

ピザ釜作りやってます。

最近、弟と2人でピザ釜作りを始めました。

自分で作るピザはうまいだろうな?

大きな釜にしてほかにもいろいろな料理が作れるといいな?
スモークとかもできる仕掛けを作ろう!!


左官工事はお手伝いほどであまり経験がありません。
弟はもちろん初心者です。
まずは ベース作り
枠を入れてメッシュ入れてコンクリートです。
手練りです。
水セメント砂利、砂をしっかりこねます。


普段の仕事が忙しく この日はこれで終了!!

2014年4月22日火曜日

直下率を考えた構造設計

屋根や、床の重みをうまく流すために 1階と2階の柱や壁の位置を出来るだけそろえるなど、構造を考えながらの設計がとても重要です。
そのそろっている割合を直下率と言います。

私も間取りを考えるときに、荷重の流れ、力の流れをかなり考えた図面を作ります。でも、打ち合わせを繰り返している内に施主さんの要望でどんどん間取りが変わって行ってしまい、力の流れがだんだん悪くなっていってしまいます。

使い勝手や、空間の気持ちよさの 間取りも重要なので、補強するなどしてクリアー出来そうな場合は、お客様の要望をなるべく聞き入れ、変更を受け入れてしまいます。その様に構造を妥協すると、安全にするために余分な補強が必要になったり、長期で考えると変形が生じ不具合が発生するリスクが高くなってしまいます。どこまでが、「可」でどこまでを「不可」なのかきちんと判断出来る力を身につけることが重要です。

今日は、佐藤先生の構造塾に行ってきました。
そこでの話で 直下率が悪くなると 劇的に不具合が増えていくグラフを見せていただきました。
直下率50%を下回っていくとかなり危険です。
構造的に成り立つからと行ってお客様の要望を受け入れ続け直下率が下がるような設計はとても怖いと思いました。きちんと出来ないと言い切ることも必要です。
直下率50%といっても外周部をのぞいて考える必要があるということも勉強になりました。

この講義では、力の流れを考えた間取りの組み方、上手に力を流す梁のかけ方、たわみの考え方などで、基本的なことも再度勉強することができとても充実した一日でした。

2014年4月21日月曜日

スタッフ募集中!! 建築士

日本最高水準の家造りに参加してみませんか?
設計の出来るスタッフを募集中です。
小規模な工務店ですが、高性能な住宅つくりのレベルは確かです。
楽しみながら,勉強しながら一緒に頑張りましょう。
お客様と打ち合わせし、自分の思いを形にしていく、とてもやりがいのある仕事です。

主な条件です。
 1級建築士の方はもちろん これから1級建築士を目指す方を募集します。
 大学などで建築に関する勉強をしてきたかた。
 自動車の運転の出来る方。
 エクセルの使える方。
 住宅に関する知識を身につけながら自分自身のレベルアップをしていきたいやる気のある方を募集しています。
詳細な条件などはお問い合わせください。
info@ta-k.jp

2014年4月20日日曜日

博士を送るパーティー 英語が出来ずくやしい!!

昨日、博士を送るパーティーで 博士とお話しました。
といっても 通訳を介して。
聞きたいことが山ほどあっていろいろ質問しましたが、いやがるそぶりも見せず,一生懸命答えてくれる博士。
私が英語が出来ればスムーズに話が出来たのに!!
でも、得るものがたくさんありました。
お聞きできたことは、またの機会にお話ししますね。
私のような 田舎工務店のおやじでも 英語が必要な時代になってきたことを痛感しました。ちょっと頑張ってみようかな。次に博士に会うときは,直接はなしをしてみたい!!
皆さん、お子さんがいらしたら 「英語はいつ必要になるかわからないよ。話せなくて、困っている人が増えてきているよ。」と諭してあげてください。私も息子たちに、話したいと思います。



2014年4月19日土曜日

ファイスト博士講演前夜

講演の前夜、実際に日本でパッシブハウスを作ったメンバーとファイスト博士があってくださいました。
2時間程度 会議室でいろいろなお話を効くことが出来,日本でのパッシブハウスについての詳しい話も聞くことが出来ました。
どのくらいの、熱貫流率、窓の性能が最低ラインか?
そんな話も出ました。
その後、博士の希望で 日本の居酒屋さんへ。
感動のあまり博士に抱きついた島田さんの写真です。

ファイスト博士来日公演

昨日は ファイスト博士が来日し 記念講演が行われました。
住宅の断熱に関する取り組みをしている名だたる人が日本全国より集まりました。
ファイスト博士が来たとなれば,普通の感覚の人ならば、会いに来ます。この有名どころが一同にそろって写真も普通ではとれなそうです。このメンバーで写真を撮る。こんな機会は二度と無いかもしれません。
パッシブハウスの神様が、皆を集めました。

2014年4月16日水曜日

大手ハウスメーカーも本気でとり組み始めました。

今年は,建築業界もかなり活発に高断熱化が進みそうです。
大手住宅メーカーも研究開発を進めています。
サッシなども各社から高性能なものが続々と発表されております。
昨日も大手住宅メーカーと建材メーカーの研究所の方々が当社に視察に来社されました。
当社の建築中の高性能住宅2件とパッシブハウスをご覧いただきました。
すべて違った断熱方法の物件を案内しました。
かなり、詳しく見ていき,いろいろな質問もありました。
高断熱ばかりで無く,空気質にもかなり関心があるみたいです。実際にすんでいるパッシブハウスの快適でさわやかな空気環境にはかなり驚いているようすでした。

建築現場での様々な細かい納まりなどもとてもよく見ていて、特に問題となりやすいところなどどうに納めているか検討を進めている様子でした。
2020年の省エネルギー基準義務化に向けての動きだと思いますので、数年かけて本格的に検討していくのだと思います。

「そんなに簡単に公開していって良いの?」と思われるかもしれませんが、日本が欧米並みに快適な住環境を作っていくためには,ハウスメーカーが,きちんと作らなくてはなりません。ハウスメーカーのためのお手伝いだとは考えずに日本のためだと考え技術を公開しております。


様々な断熱材を適材適所で使い分けていく技術は温熱的な知識、工事の技術がかなり必要です。 
当社は進んだ技術をさらに磨きをかけリードしていきたいと思います。

2014年4月11日金曜日

経産省のゼロエネの補助金

経産省の補助金も発表された。
当社でも昨年1件だけとれたものだ。
最高350万円も出る。
これは、それほどの性能の住宅で無くとも、高価な省エネ設備をつければ、簡単にクリアできるというものだ。
しかし、工期が短く、一生懸命丁寧につくる工務店にとってはとても使いにくい。いつでも対応でき、工期の短いハウスメーカーのためにあるような補助金だ。6月に応募して採択されるのが7月末。8月から工事を始めて12月には、工事を完了させてお金までもらえというなんとも忙しい補助金だ。去年は、翌年の1月いっぱいだったのに、12月までにされてしまった。
今年は工務店では対応しにくく25億もの補助金が、ほとんど大手のハウスメーカーに流れていく。
とても馬鹿らしい補助金だ。
会場の挨拶をした役人にそのことを話したら、「年度内事業だから」との回答しかしない。年度は3月までだろう。

自分たちが楽をしたいだけなのか?
わざと工務店に使いにくくしてハウスメーカーに流れていくように癒着しているのか?
我々のような工務店だと断熱を良くして性能を上げるので高い機械が売れなくなるから経産省の趣旨に合わないのかはわからないが、日本を良くしようとして出す補助金には到底思えない。

抵抗する意味でも1件だけでも、チャレンジしたい。

ゼロエネ補助金発表されました。

今日は都内でゼロエネ補助金の説明会がありました。
ゼロエネの住宅に最高165万円出る補助金です。
当社では補助事業が始まってからずっと採択されています。
今年も、あるとのことで、施主さんのために、聞きに来ました。

しかし、聞き始めてびっくりする内容が!!
なんと、今まで採択されていない工務店を優先するとのこと。
単にエネルギーの削減率が高い高性能な住宅ではだめなのです。
今まで補助金をたくさん受けてきた当社のような会社より たとえエネルギー削減率が低くても 初めてゼロエネを目指す会社を優先すると言うことなのです。
補助金の趣旨としては、工務店のレベルアップのための補助金であるので、確かに,周りより常に性能の高いゼロエネ住宅を作っている当社のような会社に補助金を出す必要は無いように感じられます。
しかし、施主さん個人としては、高性能な家を建てるのですから,公平に補助金を貰えて当然と考えます。
これでは不公平です。

圧倒的に高性能な家なのに,補助金が貰えない恐れがあります。
ピンチ!!


2014年4月5日土曜日

秩父市議会議員選挙

もうすぐ 秩父市議会議員選挙があるようです。
今月の4月20日と言うことですからもう何日もありません。

昨日、その選挙の立候補者の方が、秩父パッシブハウスを見学に訪れました。

パッシブハウスのことを勉強されたいとのことでしたので、私が普段、建築業者向けに発表する資料などを見ていただきました。

議員さんに立候補されるという方だけあって、とても優秀な方です。
市民の生活のことを第一に、基本である「衣食住」を考えた政策を行っていきたいとのことでした。

まだ、30才代のお若さですが,早稲田の政経のご出身で、自然のエネルギーや森林のことをしっかり勉強されている感じでした。

秩父地域は今後も人口減が続きます。
しっかりした産業も無く、雇用を守るのも大変です。
これは,日本の地方ではどこでも問題になることでしょう。
これは最近出された 国土交通省の資料です。
秩父の人口は今後30年で半分になるとのことです。
秩父の多くの場所で人口が半分、半分以下 無居住化となってしまうようです。
人口流出を抑えなければなりません。

人口流出を押さえるためには、雇用を確保しなくてはなりません。
働く場所をつくらなくてはならないようです。
今更、企業が秩父に来てくれるはずもありませんね。
日本を見渡せば秩父より立地条件の良いところは山ほどあります。

新たな,産業を生み出すのも大変です。
現実的には秩父にあるものをうまく利用し育てていくしか無いようです。

秩父にあるもの、それは,わずかな観光資源と自然だけです。
それらを有効に活用し活性化すると同時に秩父から出ていくお金を減らしていかないと秩父の経済は成り立たないでしょう。

出ていくお金を減らす努力をすることでそれが秩父の中の雇用を生み出します。
食べ物も他から大量に入ってくる野菜を買うのでは無く、秩父でとれた野菜を買う。そうすれば、農家の仕事が増えます。
暖房の燃料は、秩父にたくさんある木をうまく利用する。薪ストーブやペレットストーブなどを使うことを奨励し、石油や電気ガスなど、外にお金を支払ってしまうものを減らす。これで、薪やペレットを作る雇用、木材を生産する雇用も生まれます。
建築もそうです。我々のような地元の工務店を使うことで,工務店から電気屋さん、瓦屋さん、内装やさんなどあらゆる職種の方にさらに再循環します。
これは重要なことのようです。

地元で循環させられることを極力多くし循環を繰り返すことで、今まで外に出て行ったお金が地域の中で回ることになります。自分が使ったお金がきちんとまた自分たちに返ってくる。そういうことらしいです。「里山資本主義」と言うらしいです。
今は、秩父の外にお金をたれながして、ますます自分たちの生活が悪くなっていくと言うことを繰り返しているようです。
都会の企業や人にすべて吸い取られていってしまっているのです。
パッシブハウスのような家が増えていけば地域から出ていくエネルギーをとても減らすことが出来ます。石油、電気を買うために外に出していたお金が手元に残りそのお金が地域で循環すれば一石二鳥です。

うまく,地域内で循環する仕組みを作る。
そういったことがとても重要なことになっていきます。
この仕組みを作って行くには、大変な時間と努力が必要だと思います。
しかし、何もしなくては,秩父は衰退の一途をたどるだけです。

この度当社に来社されたこの議員候補の方も選挙前ですから さぞかし忙しかったでしょう。当社は小鹿野ですから票にもなりません。
このようなときに 秩父のためになることを続けて考え勉強する。私のような小さな会社の取り組みに進んで勉強に来られるこの姿勢が、すばらしいと思います。
本当に秩父の将来を考えることができる方だと思いました。
 このような若い人に議員さんになっていただいて頑張ってもらいたいと思いました。