2014年7月30日水曜日

JBN環境委員会 オタクの集まり?

今日は都内でJBNの環境委員会でした。
いろいろな話で盛りだくさんでした。

住宅の省エネ技術に関して 様々な取り組みを熱心にしている全国の人たちやメーカーさんが来ています。
皆、刺激し合ってさらにレベルアップしています。
ある意味、オタクの集まりのようです。

今日の話の中で、こんなことを言っている人がいました。
我々だけでレベルを上げていっても意味ないのじゃ無いかと。
日本の工務店組織としてあるJBNの環境委員会なのだから 全国の工務店の省エネレベルを高める活動をし無くてはならないのでは無いかと。
確かにその通りです
あと数年でようやく省エネ基準が義務化されます。
その最低限の基準ですら、ついて行けなくて脱落してしまう工務店も多いでしょう。
今までは何となく断熱していれば良かった物が、数年後はきちんと計算し審査を受けなくてはならなくなります。
私たちは、今でも当たり前のようにやっていますが、多くの工務店が困ることになりそうです。
良い家を作る工務店が少なくなることは日本にとってマイナスです。
大きな会社は基準ぎりぎりの仕事しかしませんし 利益追求に偏った考え方でコストバランスの良い物を作っているとは思えません。
長持ちする良い家を作る工務店が、減らないようにサポートしなくてはならないと思いました。

今日はエネパスの今泉さんもいらしていました。
とても勉強家のすばらしい方です。
WUFIの結果の考え方についてどう思うか話が出来ました。
今日の一番の収穫です。
WUFIはとてもすばらしいソフトですが、考えすぎると解らなくなることも多いソフトです。どこまで考慮するの?と考えると訳がわからなくなってきます。どういう風に考えるかどのくらい突っ込んで考えるかそのバランスを話しました。

評価機関の方とも話が出来て審査する側の難しさも解りました。
「どうでも良いことをうるさくいうなぁ」と思っていましたが、立場上しょうが無いですね。

他にもいろいろありましたが 本当に今日は収穫の多い一日でした。


2014年7月28日月曜日

新商品開発のお手伝い

昨日、大手建材メーカーさんが、新しく開発いる商品のサンプルを数種類持ってきました。
開発のアドバイスが ほしいとのことで 私や当社の大工さんがいろいろ試させていただきました。
もちろん私たちに求められているアドバイスは施工性など。
こうしたら、施工が早い。
間違わない。
ゴミが出にくい。
など 施工者サイドにたった物のアドバイスです。
私もうるさいけど、当社の大工さんもうるさいです。
開発の方もアドバイスを喜んで聞いてくれてメモして納得していましたが、言いたい放題の我々にたじたじ。
数種類の内 これがいいのではないかというものが有り 
それに、こんなもの、事を追加してくれとお願い。
とてもいい物ができそうです。
新商品の発表が楽しみです。
この後 建材の試験や、カタログ制作など 諸々の工程を経て 発売となります。
まだまだだと思いますが 発売が楽しみです。

残念ながら写真は載せられません。
極秘です。

 

2014年7月24日木曜日

蓄熱をコントロール

住宅の蓄熱の勉強に行って来ました。
今の住宅の技術の中ではまだまだわからないことが多い分野です。
東大の実験施設を見せて貰ったり、最新の報告を聞いてきました。
研究者の皆さんもだいぶ苦労しているようです。
まだまだ、手探り状態のようで、これは凄いというところまでは行っていません。
蓄熱性能を有効に機能させるには、建物の断熱気密性能は絶対条件です。
断熱性能が悪ければ、暖房や冷房のエネルギーは、蓄熱部材にどんどん入って行ってしまって、室内の温度はなかなかコントロールできません。
断熱性能の悪い家は蓄熱性能は少ない方が良い場合も多いです。
それでは、なぜ私が蓄熱をコントロールしようとするのかお話しします。
高断熱になってくると、冬場の暖房エネルギーの大半は太陽の日射熱でまかなえるようになります。
ストーブも使わずに、お日様の熱だけでお部屋がとてもあったかくなります。皆さんも、よくわかると思います。
日中、太陽の恵みで温まった熱を逃がさないのが、断熱性能です。
断熱性能が高くなればなるほど、熱を逃がさなくなるのですが、困ったことも起こるのです。
日中の太陽の熱をたくさん閉じ込め蓄えるので、真冬、外がすごく寒くても、室内の温度は25度30度にもなってしまうことがあるのです。
少し暑い位です。
普通は20度位あれば寒くありませんから、5度10度の熱が余ることになります。
もったいないですね。
そこで、この熱を蓄えておくのが蓄熱です。
昼間蓄えて寒くなって行くと徐々に熱を吐き出します。
蓄熱部材が熱をためたり、出したりすることで、室内の温度変化が緩やかになり快適性がまします。
言葉では簡単なようですが、実際にやってみようとすると結構難しいのです。
熱を貯めるスピードや容量など考えなくてはなりません。
寒いところや暑いところができたり、逆に快適とはいえ無い温度でコントロールされてしまったりすることもあります。
最近は潜熱を利用した蓄熱部材が注目を集めています。
パラフィンなどがそうです。
潜熱とは何かご存じ無い方に少し解説をします。
物質な熱には潜熱と顕熱があります。水を例に取るとわかりやすいと思います。
水の状態で温度が上がったり下がったりするのが顕熱です。水が氷になる時に使う熱のエネルギーが潜熱です。同じ0度でも水の状態と氷の状態では熱のエネルギーは全く違います。
物質が個体になったり液体になったりするには凄い量のエネルギーが必要なのです。
そのエネルギーが潜熱なのです。
パラフィンは、科学物質で、固化、液化する温度を成分の調整でコントロールすることができます。
20度で固化させたり25度で固化させたり、するようにできます。
その性質を利用して室温をコントロールさせるのです。
秩父パッシブハウスは真冬に室温が17度から25度位に毎日上下します。
もし20度で変化する潜熱蓄熱材があれば、20度を超えると熱を貯め始め、20度を下回ると、熱を出し始めます。20度近くになるように熱を出したりためたりしてくれるわけです。
まだまだ、本格的な研究が始まったばかりなのでうまくいくかわかりませんが当社もチャレンジしてみたいです。

2014年7月17日木曜日

壁の構成の重要性

壁の構成を考えることはとても重要で難しいです。
長い年月壁体内を乾燥させることが必要です。水蒸気の移動で湿気がたまり腐ったりカビが生えたりしないようにすることが、大切です。
腐ったりすれば,建ものが長持ちしませんし,カビなどが生えた状態ですと健康に害があります。
きちんと検証しないで、工事することはとても危険です。

これは,一般的な断熱材の構成です。
普通に行われている工事の内容ですがそれぞれに,水分移動に特徴があります。
危険な工法もあるというのが解ります。
普段普通に行われている工事でも 安全側のものと危険側のものがあるというのが解ります。
「皆がやっている方法だから」と安易に考えその工法を選択するのは危険です。
新築でしたらより安全な工法を選択して健康で長持ちする家を作る努力をしなくてはなりません。
リフォームでしたら、すべて壁を壊してやり直すことが出来ません。予算の配分もとても重要ですから、妥協点を探るのも必要かもしれません。その場合でもきちんと検証することがだいじです。
今回は単純な壁の構成でみてみました。
単純な構成でもこれだけ難しいのですから 複数の断熱材を組み合わせていくのはよほどの注意が必要です。

難しい壁の構成でも きちんと検証できる技術を身につけていきたいと思います。

2014年7月15日火曜日

設計スタッフ、 大工さん 募集中!!

当社も皆様のご指示をいただき すでに2年後建築の予約という 安定した受注をしております。
自分で言うのもおこがましいのですが、現在の経済環境の中、これほどの内容の工務店も少ないのではないかと思います。

現在は 充実したスタッフに恵まれ とても良いのですが、 今後は将来を見据えて 若手の育成が重要となってきます。
その中でも 設計、大工さんは重要です。
当社の持っている 他の工務店ではやっていないような 温熱や構造の 高いレベルでの設計技術。
パッシブハウスなどの世界レベルの高断熱住宅の施工。数寄屋、お茶室に代表される、とても技術を必要とされる日本の建築技術。
これらを、今後の世代に受け継いでいかなければなりません。
これらのことを覚えるには,年月がかかります。
時間をかけて育てないといけません。

一生懸命学んでで行く 意欲のある方を募集いたします。
やる気さえあれば未経験でも結構です。
一緒に頑張ってみませんか?

2014年7月12日土曜日

久しぶりの現場見学会となったわけ



今年の2月以来の現場見学会です。
今、7月ですから実に5ヶ月ぶりとなります。
当社くらいの規模の工務店としては、現場見学会の規模が少なすぎると思います。

お客様も楽しみにしていただいている方が多く、「現場見学会無いのですか?」と問い合わせもしばしば。

「お友達を案内したくても現場見学会がないと連れて行けません。」なんておしかりを受けたりしました。
先日も 他社で契約寸前の方がいらして お友達から「契約する前に絶対に高橋建築で話を聞いておかないと後悔するよ。といわれたから来ました。」なんて人もいました。
その方は、「こんなところに工務店があるなんて知らなかった。もう少しきちんと宣伝してください。」といっていました。

確かに当社の宣伝不足で しっかりした建物の存在を知らず 宣伝だけの内容のない割に高い建物を買わされてしまう人がたくさんいるのは 当社にも責任があるのかと思います。
お客様の言葉を聞いて考えさせられてしまいました。

もちろん当社の建物だけがよいわけではありませんが、大手住宅メーカーを始め 宣伝にお金を使っている建物は あまりコストパフォーマンスが良くない場合が多いようです。

今回、見学会をさせていただくことになったお施主様も とても良い方で 快く 高橋建築に協力してくださりとても感謝しております。この方も○○共催住宅を断って長い間待ってくださり 当社で建ててくださいました。
完成間近に「見学会はやらないの?」と 声をかけていただき本当にありがたかったです。
長い時間待っていただいてようやく完成ですからすぐにでも住んでいただきたいところですが、少し待っていただく事になってしまいました。本当に申し訳ございません。ありがとうございます。

もう一つの理由が、国の補助金を使っているので構造見学会をしなくてはならない現場もありました。
秩父市太田
https://www.google.com/maps/place/%E6%97%A5%E6%9C%AC,+%E5%9F%BC%E7%8E%89%E7%9C%8C%E7%A7%A9%E7%88%B6%E5%B8%82%E5%A4%AA%E7%94%B0/@36.056896,139.0594102,577m/data=!3m1!1e3!4m2!3m1!1s0x601ec8744df4e9c9:0x7b38f6cbaa4a500d?hl=ja
秩父市下吉田
https://www.google.co.jp/maps/place/%E5%9F%BC%E7%8E%89%E7%9C%8C%E7%A7%A9%E7%88%B6%E5%B8%82%E4%B8%8B%E5%90%89%E7%94%B0/@36.0375916,139.0316863,17z/data=!4m2!3m1!1s0x601eb7f3f3bf8ed7:0xc526b80eac86c8ad?hl=ja
です。
他にも
本庄
下影森
荒川
が構造をごらんいただけます。

2月から7月まで当社が見学会を行いませんでしたがその間の住宅がお見せできる内容でなかったわけではございません。
どの建物を見ていただいても恥ずかしくないとてもすてきな建物ばかりです。
お施主様の中には「私の建物で見学会をしてください。」と申し込みされる方もいらしたほどです。
ですが 当社があまりにも忙しく、工事が間に合わず皆さんをお待たせしてしまっていることなど有り、これ以上仕事を増やさないように わざと現場見学会をしませんでした。
今年、来年の着工分はすでにいっぱいで、再来年着工となってしまいます。
これでは、宣伝できませんでした。


このように 様々な理由で 今回見学会をする運びとなりました。
他の工務店、住宅メーカー出建てるにしても 多くの方に見ていただき、住宅作りの判断の基準にしていいただければと思います。
きちんと作った、快適で長持ちする住宅。コストパフォーマンスの高い住宅がどのような住宅なのか。しっかりと確かめて家造りを進めていただければと思います。

おまけ
すぐ契約を迫るようなビルダーは気をつけた方がいいですよ。

現場見学会を行います

7/12、13は現場見学会です。
5ヶ月ぶりの見学会です。
皆さん、どうぞ、お越しください。
http://ta-k.jp/event.html


場所は秩父消防本部、旧東高の近くです。
Q=0.93W/m2
Ua=0.30W/m2
C=0.24cm/m2
暖房負荷18kWh/m2
の高性能住宅です。


2014年7月3日木曜日

かわいいおうち開発中!!

当社の女性スタッフが盛り上がっています。
かわいいおうち作りプロジェクト!!
私の苦手とすする分野ですね。
長持ちする住宅や 高性能な住宅、伝統的な住宅 などは 私の最も得意とするところですが、かわいい住宅はちょっと。。。。。
20台30台の若い女性のご要望で 似たような家には中途半端にチャレンジしてきたが、やはりセンスがついて行っていなかったきがします。
(反省m(_ _)m)
そのご要望に答えるべき 当社の女性スタッフが立ち上がりました。

このようなかわいい住宅を作るのが得意な工務店さんに教えてもらうため一泊二日で滋賀県まで勉強に来ました。
いろいろ詳しく教えていただき、このような建ものの特徴が十分理解でき、工法や使用部材にいたるまでばっちり教えてもらいました。
解ってしまえば,工事力は元々ありますから
今後は当社でも十分対応できそうです。
もしかしたらこれ以上の内容に出来そうです。
当社女性スタッフは元々このような建ものが好きらしく、とてもうまく対応してくれそうです。
とても楽しそうに学んでいました。
このデザインに加え高橋建築の性能。
コストダウンは計りつつも高橋建築の高性能さは、できる限り残した住宅にする予定です。
皆さんご期待ください。順次建築していく予定です。