2018年2月28日水曜日

木造の可能性

カナダでの木の建物の話です。
6階建て以下の建物はほとんどが木造となっているそうです。
最近では18階建てというものまであります。
6階建て以下の建物で木造が多いのはやはりコストが安いから。
日本との違いは耐震と防火でしょう。
耐震に関しては地震が起こらないわけではないのである程度の強度は保たれています。
日本ではもう少し耐震要素が必要になりそうです。
大きく違うのは防火です。
カナダで基準が甘いのではありません。

日本の基準は燃えないようにするというのが強いです。
しかしカナダではスプリンクラーなどで消すということを重視しています。
今の日本の基準では木に石膏ボードでたくさん耐火被服をしなくては行けません。
木は見えなくなりますし、重くなります。工事量おも増えますね。
木のよさが失われてしまいます。

18階建ての大学の学生寮を見ました。
ユーチューブで見ることができます。https://youtu.be/GHtdnY_gnmE

木の骨組みは3ヶ月かからずに作ってしまいます。
これは日本でも利用始めている
CLTという部材を使って作る方法です。
中央の大きな2本のコアで地震に耐えます。
そのコアは設備の配管やエレベーターシャフトとして利用されます。

さすがに18階となると今のところ少しコストがかかるようです。
現在これを安くできるように研究中とのことです。


2018年2月24日土曜日

アメリカ カナダ耐久性

22日から28日の一週間耐久性の勉強に北米に来ています。
アメリカの東海岸のデュポンの研究所でレクチャーを受け西海岸のバンクーバーへ
今日は移動日です。
最初の日が12時間と2時間
今日は2時間と?時。乗り継ぎ含めて1日。
最後もきっと10時間くらい。
ハードスケジュールです。
ナイアガラの滝のそばにいきつつ見ない。(笑)スミソニアン博物館を素通り
二度と来られないかもしれないのにもったいない。勉強だからやむ終えないにしても半日くらい自由行動があったらな(笑)
昨日のデュポンの研究所はすごく良かった。
テレサ博士のレクチャーも最高でした。
デュポンはタイベックという防水透湿シートを作っている会社です。
日本では様々な類似品が出回っていますが昔からデュポンのタイベックが最高の品質と言われています。
きちんと長持ちを考えている工務店はタイベックを使っていますね。
他のものとの品質の違いがわかる試験センターに行って様々な性能値を調べる試験も見せてもらいました。
他社製品との露骨な比較を見ると、他社のものは全く使う気になれませんね。
本当に別物という印象です。
当社は真面目にタイベックを使っていますので皆さんご安心下さいね。






2018年2月19日月曜日

環境委員会からみた仮設住宅

環境委員会の来年度の内容を決めるために東京で会議が行われました。
その中の雑談で熊本の地震の話題が出ました。
地震の直後に仮設住宅を作るわけですが、ハウスメーカーが作った住宅はとても寒く住み心地が悪く、工務店が作った仮設住宅はとても住み心地が良いということでした。
東京大学の前先生や慶応大学の伊加賀先生たちがそれぞれ調査をしているそうですl。
1棟あたりの予算は決められていてその予算の範囲で建てるわけですが、工務店のグループは真面目に被災者が健康に暮らせるよう工夫種手ぎりぎりの金額で作るそうです。
ハウスメーカーの建物はご想像の通りです。
その内容の差に 自治体などは気がついているのですが、いろいろな大人の事情で今の形になるそうです。
大学の先生方のデーターも一般のかたがた向けに発表されるかは微妙ですね。(笑)

そこに参加していた熊本の工務店の方はまだ休み無くご尽力されているそうです。最近はきちんと寝られるようになってきたと言っていました。
あの熊本地震が首都圏で起こったら本当に大変なことになるだろう。そう言われて本当に心配になりました。
自分のところではそんなことは起こらないと思っていますから。
熊本の方もそう思っていたそうです。自分のところは大丈夫だと。
日本に大丈夫なところはありません。

2018年2月11日日曜日

来年度 住宅の政策

やはり ZEH(ゼロエネルギーハウス)の推進が中心のようですね。



国交省 経産省 環境省の3省合同での推進です。
国交省はさらに省エネ住宅を牽引すべくLCCM住宅を推進していくようです。
LCCMとはライフサイクルカーボンマイナスという概念で
生活時に使われるCO2ばかりでなく建築時に使われるCO2も最終的にはゼロになる住宅です。
より省エネで環境に優しい作り方。大きな太陽光発電設備が必要となります。
補助金も準備されているみたいですので 当社も多くの客様に使っていただけるように対応していきたいと思います。

2018年2月8日木曜日

H30年度太陽光発電買い取り価格予測

太陽光の買い取り価格がまた下がりそうです。
まだ現時点での予測の価格です。
2018年度の区分ごとの売電価格は、
【全量売電(10kW以上 2,000kW未満】
18円+税
【余剰売電】※こちらは昨年度の決定内容です。
・出力制御対応機器設置義務なし
→26円
・出力制御対応機器設置義務あり
→28円
となります。あくまで現時点で「調達価格等算定委員会」で決定された内容で
あり、今後、パブコメを募集した後、産業大臣の許可を受けて正式に決定と
なります。

2018年2月2日金曜日

HEAT20の実例集

調べていたら HEAT20のホームページに当社の実例が載っていたので 記載しておきます
http://www.heat20.jp/jitsurei/index.html
皆さんすばらしい性能の住宅ですね。

HEAT20の基準

HEAT20ってご存じですか?
国の基準よりレベルの高い2020年を見据えた住宅を作ろうという委員会です。
G1グレードとG2グレードがあります。

最新の国の基準
4地域が大滝両神 5地域がその他です。
0.75W/(㎡・k) 0.87W/(㎡・k)です
これは 中と外の温度差が1℃の時 1㎡の壁や屋根からにげる熱(W)を表していますから少ないほど断熱性が良いと言うことを示しています。
家の屋根・壁・床・窓の平均的な断熱性能を表しています。
建築の言葉で 「外皮性能」と言います。
この国の基準もまだ義務ではなくこの基準で建てられない建物もたくさんあります。
ですから、この基準で建てている住宅会社は、「高断熱」「暖かい家」を作っていると言っているわけです。
ですがハウスメーカーが言っているこの基準の「暖かい家」を建てても本当に暖かい家になるかというとそうでもありません。
この基準のもと自体はなんと平成11年の基準とほぼ変わらないのです。そのときの基準の方が気密性能も言われていましたから良いくらいかもしれません。

HEAT20の話に戻します。
この委員会ではあまりにも国の基準が低いため もう少しよい住宅を作っていこうという団体です。

G1G2と目指すべき性能を掲げています。
G1グレードは私たちの地域の場合 夜中の0時まで20℃に暖房していて暖房をとめたときに6時頃再びエアコンを付けるまでに10℃以下にならないという基準です。
大滝両神で0.46W/(㎡・k)そのほかの秩父地域で0.48W/(㎡・k)です。
5地域で国の基準が0.87でしたからの半分近いですね。
G2グレードはそれよりもさらにハイレベルで 13℃以下に下がらないという条件です。
0.34W/(㎡・k)ですから相当性能が良いですね。

当社の住宅はというと 北海道あたりのG2基準以下としてあります。
「どうしてそこまで?」と思われるかもしれませんが理由は2つ

まず第一に パッシブハウス基準で作るとそうなると言うことです。
パッシブハウス基準は簡単に言うと40坪くらいの住宅が6畳ようのエアコン0.5台分くらいでどんなときもお部屋が20℃維持できる性能です。当社は全棟パッシブハウスクラスの家を目指していますから、だいたい0.28W/(㎡・k)切るその様な性能になります。

第二に 秩父の朝の冷え込みが半端なく北海道に近いと言うことです。
今年もとても寒く当社の温度計を見ると連日マイナス10℃以下が続いていました。
国で定める1,2地域に近い値です。幸い秩父は日中は暖かくなりますが、朝の冷え込み時に室温が下がるのは良くありません。

今後は暖かい家というと HEAT20の G1基準 G2基準クリアーしているということが当たり前になっていくと思います。