奥様の趣味の部屋となるようです。
二階に増築するのは実はとても大変なお仕事なのです。
自身で大きな揺れが来ても建物が壊れないよう構造をきちんと補強しなくてはなりません。
一階の住んでいる部分も壊して補強をするのです。
今回は二階がのる下が寝室なので一階の寝室とウォークインクローゼットを中心に補強していきます。事前にお客さまにかたづけておいていただきました。
構造用面材が貼れる様に解体作業です。311の巨大地震を経験した建物ですが、ウレタンの亀裂などもなくきちんと密着しています。あんしんです。
(十年くらい前なのにこの家も余裕でZEHでした。高橋建築すごい!自画自賛(笑))
(十年くらい前なのにこの家も余裕でZEHでした。高橋建築すごい!自画自賛(笑))
このような仕事で一番大切なのは大工さんです。
大工さんが知識があることがとても重要です。
我々建築士と同じように勉強している必要があります。
耐震の補強と言っても ただ構造用の面材を貼り付ければ良いのではありません。
その構造用面材にあった釘やビスを指定の打ち方で指定の本数打つ必要があります。
ずるい職人さんにはとても頼めない仕事です。まじめな職人さんにお願いしなくてはなりません。
構造用面材も張り方によって耐力が全く違います。きちんと見えなくなる土台や桁まで張り上げ無くてはなりません。
きちんと構造用の面材を付ければ良いと言うだけではありません。その面材がきちんと地震力を受けると言うことならその面材が止まっている柱にかなりの引き抜きの力が生じます。その引き抜きに対応する十分な引き抜き金物を付ける必要があります。
これは建築士が計算して決めますがきちんと取り付けるのは大工さんです。
理屈が解っていないときちんと取付ができませんね。
さらに,このようなリフォームでは予期せぬ出来事があります。
補強しようと思っていたところに補強がうまくできないことがあるのです。
そのようなことがあった場合にきちんと建築士に報告し相談できることがとても大切です。補強の需要性が十分解っていないとこのくらいで大丈夫だろうと適当に納められてしまいます。こわいですね。
ほんとうはリフォームこそ職人一人一人の技術力、知識力が重要ですね。職人さんもたくさん勉強が必要です。努力しない職人はダメですね。
まじめで勉強、努力する職人集団を目指してがんばりましょう。
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