今日は「温熱環境と高齢者の健康」についてのセミナーでした。
前も書いたことがありますが、高齢者の死因として室内の温度差によるヒートショックが交通事故の2倍以上であること。
死者数は、寒い冬の間が圧倒的に多いこと
住宅が断熱できてない地域の方が、ヒートショックによる死者が多いこと
全館暖房が普通なアメリカなどでは浴室での死者が圧倒的に少ないこと
など、報告されていました。
今回は、断熱改修した事例報告などもされており、断熱性の良い住宅に移り住んだ結果、児童生徒の病気で休んだ日数が大幅に減ったり、室内での高齢者の活動量が大きく増えていたり、握力などの筋力も増えていたり、血圧が正常値に近づいたり、睡眠の質が改善されるなどの結果も発表されていました。
断熱性が良く、暖かい家がとても体に良いということが、研究の結果、確実に言えることだと思います。
当社は、パッシブハウスなど主に新築で暖かい家を提供してきましたが、断熱改修も得意です。
圧倒的に多い 既存の住宅の断熱改修をしていかなければ、日本の国は良くなっていきません。
海外に頼るエネルギーを少なくし、医療費も少なく出来るかもしれません。
それに、とても快適な住み心地になるのです。
お孫さんが、「寒いからおじいちゃんの家にいきたくない!!」といっているのを聞いたことがあります。
お年寄りの方こそ、快適に健康でいられる家に住んでほしいと思います。
断熱改修にはポイントがあります。
もちろん断熱量を多くすることは重要です。
どこから熱が一番流れるか把握し、効果的に断熱することが大切です。
闇雲に断熱材にお金をかけてもしょうがありません。
天井、壁、床、窓、バランスがとても大切です。
次に、隙間を防ぐことも大事です。
それと、壁体内の気流を止めること。
大きな家だったら、住むところを限定しその範囲を重点的にやるのも良いかもしれません。
難しいのは壁の断熱でしょう。
外壁なども直せるなら現在の効果的なやり方で出来ますが、壊せなければ、解体箇所を最小に押さえ断熱するしかありません。
断熱の仕方によっては、内部結露のリスクが大きくなります。
どのような方法がベストか解りませんが、今後さらに安く効果的な方法を勉強していきたいと思います。
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