平屋の素敵なお宅でした。
34坪 Q=0.99 UA=0.28 C=0.2
すばらしい性能です。
桁上に構造用合板で水平剛性を取りその上にセルロースファイバー400mmです。
構造用合板を貼ることでとても地震に強くなりますね。
水平の剛性を取ることが地震に強くするためにとても有効なのをとても理解してます。
その上にポリエチレンシートその上にセルロースファイバーです。
ポリエチレンシートはいらないかもしれませんね。合板気密で行けるような気がします。
透湿の面でもOKですし。ですが長期に渡りより安全性を確保するためにされたのでしょう。念には念を入れておりますね。垂木の外壁側にはセルロースファイバー軒裏にセルロースファイバーがこぼれないように垂木下に合板が打ち付けてあります。丁寧ですね。
軒先側でも断熱材が薄くならないように軒桁の上に400mm上がりで母屋が設置されています。
この装置は換気扇です。床下とつながっております。
部屋の暖まった空気を床下に送り蓄熱を考えたのと
夏には床下の涼しい空気を室内に戻すとのことです。
当社も15年くらい前行っていた手法ですが結構難しいです。
どんなところが難しいかは当社お客さまには直接お話しします。
天井点検口の内部の断熱ふたです。手作りですがとてもよく出来ています。
まねさせていただきます。(笑)
今回の見所は外壁の300mm断熱
工事が終わっていたので写真はありませんが言葉で説明します。
解る人はすぐわかる内容です。
まず基本の充填断熱は105ミリの柱間にhggw16K
その外に構造用面材
その外に横に105*45を断熱材の幅でパネリードで固定します。
そこにhggw105mm充填です。
柱と横胴縁が交差部しか重ならないのでとても熱橋が少なくなります。
合理的です。
そして残りの100mmはなんと内側!!
柱に気密シートを貼って防湿気密層を作りその内側にさらに間柱を設置します。
その間柱間にhggw105mmです。
これは柱間柱の位置が完全に重なりますから熱橋にはなってしまいますが、内部の電気配線のしやすさや設置のしやすさを考えると無理に横に設置しなかったのも頷けます。
気密層が一番手前にないので気密コンセントボックスはいりませんし、配線のサービススペースを確保する必要もありません。とても合理的ですね。
難点はお部屋が狭くなってしまうことかな?
市街地で敷地が狭く外に断熱をふかすのが難しいときなどはこのやり方を積極的に考えてみても良いかもしれません。
ここの暖房は40kWのエアコン1台
これだけの性能のお家だとどこかに付いていれば暖かいです。この家はユーティリティーのようなところに付いていました。
以前は床下エアコンなども試したようですが、性能が高い家では無理に床を暖めなくても床が冷たいようなこともないのでやめたのだそうです。確かに床下設置は床下も暖めなくてはならないのでお部屋を同じ温度にするためにはエネルギーは余計に使ってしまいます。とても合理的な考え方ですね。
基礎は内断熱 XPS100mm
土台の面にも床合板まで綺麗にXPSが設置してあります。
さすがですね。内付加断熱との断熱の連続性も確保され完璧です。
とても良い現場が見られました。ありがとうございました。
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