2016年1月2日土曜日

暖房器具の選び方

新年明けましておめでとうございます

年末年始のお休みにテレビを見てたらビックリしたので もしやと思いブログを書き始めました。
ダ○ソンのファンヒーターのコマーシャルがとても良くできていて引き込まれるのです。
暖房器具に余り知識のない方は間違えて買ってしまうのではないかと思いました。
買い物の評価基準がコマーシャルのできで決めてしまう日本人。
海外製を有り難がる傾向がある日本人。
ちょっと怖くなりました。

現在のゼロエネルギーハウスの計算方法は建物の性能と設備の性能を合わせて評価します。私が作っている省エネ住宅でもこの機械をいれた瞬間に省エネ住宅ではなくなってしまいます。
暖房機の選び方はそれほど大事なのです。

ダ○ソンのヒーターは電気のエネルギーをそのまま熱にする方式です。消費電力が1200Wで1200Wの熱を出します。
一方、最近のエアコンは450Wくらいで2500Wの熱を出します。これはヒートポンプという技術です。簡単にいうと実際に熱を作っているわけではなく外の熱を室内に運んでいるイメージです。ですから実際の消費電力より多くの熱が室内に放出されるのです。
5倍以上エアコンの方が性能がいいことになります。日本の技術は本当にすごいです。
ですから住宅やオフィスビルでもエアコン暖房が一般的となっています。

ダ○ソンのと同じように熱的に効率の悪い方法のものはオイルヒーター、電気ヒーター式の床暖房。こたつなどがあります。
これらは輻射式で空気そのものを暖めるものではないですから 採暖としての意味はあると思います。特にこたつは、足が暖かく心地よく、そのため室温を若干下げることができます。エアコンと上手く組み合わせれば省エネ性を下げず快適さは一番かもしれません。

昔からある石油ファンヒーターやガスファンヒーターはどうでしょうか?
これらもガスや石油等のエネルギーをその場で燃やすので効率としては基本的には1倍ということになります。

しかしグローバルに考えてみると電気はそもそもガスや原油を燃して作られています。タービンを回して発電しそれが遠くの方から送られて来ます。発電時のロス、送電時のロスがあるのです。
そのロスはなんと2.7倍
2.7のガスを燃やして1の電気を作っているのです。

理解力の早い方はもうお気づきだと思います。
ダ○ソンより今まで皆さんが使っていたであろう石油ファンヒーターの方が2.7倍エネルギー効率が高いということになってしまうのです。
電気のロスを考えてもエアコンは石油ファンヒーターより2倍くらい効率が良いことになります。

効率は ダ○ソン<石油ファンヒーター<エアコン です。

地球全体で使われるエネルギーのことを考えたら この電気などのロスまで考えてエネルギー消費量を算出することが必要です。これが一次エネルギー消費量を計算するということなのです。

量販店の店員さんも売りたいものを勧めてきますから、皆さん注意してくださいね。
電気代は暖房費が大きなウエイトを占めますからここを間違えると他でどんなに節約しても取り返しがつかない場合がありますよ。

でも どんなに効率悪くても どんなにco2出してもスタイリッシュな方がいいというひともいますし、人と同じじゃいやだという気持ちも理解できますので。。。。
でも、皆さんにもエネルギーのことをもっと考えたり日本のことをもっと考えて消費活動をしてもらいたいと思い新年のブログとしました。

0 件のコメント:

コメントを投稿