2016年1月28日木曜日

高断熱の工法

北海道の先進的な工務店さんを視察してきましました。
格好いい建物ですね。
Q=0.8だそうです。

外壁の付加断熱は200mm 柱間の100mmと合わせて300mm断熱の壁です。
熱橋が少なく施工が楽なように工夫されています

屋根断熱は400mm位でした施工もとてもしっかりしています。さすが北海道クオリティです。この辺も大手ではできないところですね。

工事中の建物だけでなく実際にお住まいのおうちのサーモグラフィーです
上のものが吹き抜けを撮影しています。
温度村ムラ無いですね。さすがです。室温20.5℃湿度51%素晴らしいバランスですねは。
下の写真はサッシ回りです。
木製サッシですがフレーム回りの温度は少し低いです。
外気温は氷点下ギリギリ位 マイナス0.5℃くらいでした。
少しサッシ回りの温度が下がってしまってますね。
最初に見せていただいた工事中の建物の方が納まりが良いと思いました。
サッシ回りの納まりはとても重要です。
進化しているのが伺えます。
当社の納まりも似ていますが違う工夫もしています。めちゃくちゃ良い収まりです。

さすがに業界を代表する最先端の技術の工務店さんの建物でしたのでとても勉強になりました。
今後建てる皆さんの建物にフィードバックしていきます。
本当に今日はありがとうございました。


2016年1月25日月曜日

今朝の秩父はマイナス10度くらいだった パッシブハウスは?




今朝の秩父はマイナス10度くらいでした。これは札幌とほとんど変わらない気温です。
秩父はめちゃくちゃ寒いところなんですよ。
日中は 札幌はあまり温度が上がらすマイナス5度くらいだったようですが 秩父はプラス5度くらいまでなりました。
これが大きな差ですね。
国の住宅の断熱の基準は平均気温で決めてますから 日中暖かくなる秩父はちょっとの断熱で良いという間違った基準ということですね。
朝晩だけ寒いだけの地域は我慢しなさいと言っているに等しいです。
日中暖かいのだからいいでしょう。といっているのとおなじですね。
朝寒いのを我慢するストレスや、その時の暖房費、ヒートショックのリスクは 考えなくてよいというのでしょうか?
ですが安心してください。当社では 一番寒くなった時の温度を重視して設計しています。
ハウスメーカーはこの事実には気が付いていないようですね。
秩父は東京や関西などと同じ地域だと思っているのでしょうね。
だから ハウスメーカーの秩父の家は寒いのですね。
ハウスメーカーで建てた人が当社の建物を体験するととてもがっかりするようです。
大手が正しいと思っている人はとても気の毒ですね。



当社の作ったパッシブハウスは無暖房でこの温度 さすがに今日は17度を切ってしまいました。
一番温度が下がっときでも自然に温度が下がったのであるから周囲の温度もこの温度にほとんど近いです。だから寒さを感じにくいのですね。
床も16度以上の温度が残っているし熱が奪われにくい床材を使っています。
接触温度が重要ですね。
朝の床や壁窓の温度
吹き抜けを見上げた時
少し蓄熱が利いていて上部の壁や天井は少し熱が残っています
これが温かさに聞いてきます。

本当に暖房していないんですよ。

ちょっと暖房すれば20度キープなんて楽勝なんですけどね。
温かさを感じる工夫で20度切ってもほかの高断熱の建物よりめちゃくちゃ快適なんです。

ちなみに湿度も50から60%くらいです。絶対湿度9g/kgくらいです。
普通の高断熱の家は何もしないとすごく乾くんです。

きちんと作った家とそうでない家と本当に差が見える季節です。
昨年新築した人は せっかく作った家がたいしたことないのに気が付くんだろうな。
ちょっと気の毒ですが、きちんと勉強しなかったんだからしょうがないですね。
メーカーの営業マンやコマーシャルはうまいですから お客さんのせいではないでしょうが
残念ですね。

ほんのり自然に温かい家は気持ちいですよ!!

2016年1月21日木曜日

快適な住まい造りのための研究

快適な住まい造りを研究している大手メーカーの研究機関があります。
その研究の一貫で 一般の主婦モニターを集めて 主婦の考えている快適な家とはどういうものか調べているようです。
様々な主婦の皆さんからいろいろな話を伺い 調査しています。

先日、その研究所と主婦の皆さんが 本当の快適な家とは どんなものだろうと 実体験するために 当社のパッシブハウスを訪れました。
皆さん、一般の主婦モニターとはいえ 長い期間 話し合いのなかでいろいろ建築の 情報を得て勉強されてきたので 詳しい方もおりました。

朝、マイナス9.5℃の外気温でしたがパッシブハウスは朝から無暖房で快適。皆さんがいらしていたときは室内が23度越えていました。
ほとんどの方が パッシブハウスの圧倒的な性能に 感動している感じでした。
私が概要をご説明し 座談会のような感じでした。

後から研究所のひとから聞いた話では「どうやってこういう工務店を探せばいいのですか?」という質問も出たそうです。
プロばかりでなく、一般の方から認めてもらうというのは嬉しいことですね。
頑張ってもっとこのような家を増やして 皆さんに喜んでいただかなくてはと思いました。

モニタの主婦の皆さん、研究所の皆さん遠いところ わざわざお越しいただきお疲れさまでした。

地盤と基礎の設計

今日は地盤構造塾で勉強です。
かなり高度な内容で大変勉強になりました。

地盤と基礎の勉強です。
基礎や地盤などの建物の土台をがっちり作ることが構造の基本ですね。
「地盤保証してるから大丈夫」というのは、責任のがれです。
まずは、安全な設計をする事が重要ですね。
それには設計者の勉強が絶対に必要です。
地盤会社や保証会社まかせは危険です。

上部の構造がきちんと設計され その力が 基礎に伝わり 地面に伝わっていきます。
ですから 地盤の杭や改良の設計も 本来ならきちんと上部構造基礎と合わせてされなければいけません。

しかし ほとんどの住宅会社では きちんと設計されることが少なく、地盤会社任せのことが多いようです。
設計者が地盤のことまで理解し 上部の骨組みや荷重を考え基礎を設計し地盤補強まで考えることが重要です。

どの場所に大きな力がかかりどの柱がどれだけの重さを支えているか?
基礎が重さを受けそれをどのように地面に分散していくか?
その設計によって安全性は大きく変わります。

安全な建物をきちんと計算して設計し万が一を考え地盤保証をかけるというならわかりますが、きちんと構造計算もせず「地盤保証をかけているから当社は安心です。」という住宅街社は怪しいですね。
基礎の設計をきちんと許容応力度等計算をしているか、計算書を見せてもらいましょう。
計算書はない、見せられないと言われたら要注意かもしれませんね。


2016年1月13日水曜日

南先生の建物見学

今日は YKKさんの皆さんがパッシブハウスの見学に来ました。
日本全国の社員の中から選ばれた優秀な方が 一年間 南雄三先生にいろいろ教えていただく エリートの勉強会の一環とのことです。
最後に実物を見て終わりということで 飯能市にある南先生が設計に携わった建物と 当社のパッシブハウスを見学するということです。
今回は 私も朝からバスに乗せていただき 飯能市の南先生が設計した建物を見せていただきました。
断熱量は少ないのですが 間取りや窓などの工夫で とても住み心地のよい建物を実現しています。
断熱量を増やしていくだけでは住み心地の良さが比例して増えてはいきません。
間違えると住み心地があまり良くならない例もあります。
南先生はそのあたりのことの勘がとても鋭い方なので 今回見せていただいた住宅もとても住み心地がよさそうでした。
飯能市の今朝の温度がマイナス3度でしたが 夜暖房して 朝まで無暖房なのに14度までしか落ちていませんでした。
私が普段作っている建物の断熱量からすればそれほどすごいと思うような数値ではないのですが、 あの少ない次世代基準ギリギリくらいの断熱量でそれを実現しているのはすごいことです。様々なヒントが隠されていてとても勉強になりました。
すぐに まねできるようなことばかりではありませんが 応用して当社の建物に実践していきたいと思います。
当社のお客さんには実験台になってもらうこととなりますが 皆さんよろしくお願いしますね。
最近は「うちでなにを試してもらえるのですか?」なんて聞いてくる人も出てきました。
ありがたいことです。
新しく試すことは追加料金なしでサービスですから安心してくださいね。うまくいったことは次のお客さんにフィードバックしていきます。

飯能の現場を見学して そこから約一時間 バスで移動して 当社の昨年完成した建物を見ていただきました。

Kさん 30名以上のあわただしい見学でしたのにいろいろありがとうございました。こんにゃくやリンゴ、梅干しなどの差し入れも とてもおいしかったです。
YKKさんの一番のサッシAPW430と日射取得優先のガラスをはめたプラマードⅢを組み合わせた高性能住宅です。日射遮蔽や 階間エアコンも見ていただきました。

パッシブハウスに移動です。
パッシブハウスに移動して世界最高水準の家も見ていただきました。秩父の今朝の温度はマイナス7度でしたが朝方20度くらいの温度もついたときは24度。少し暑いくらいの中での見学です。人が35人くらいいましたので人間の熱で室内の温度も上昇。真冬なのに窓開けしての見学でした。
最後に 南先生とツーショット。
南先生ありがとうございました。
YKKの皆さんお疲れさまでした。


2016年1月2日土曜日

暖房器具の選び方

新年明けましておめでとうございます

年末年始のお休みにテレビを見てたらビックリしたので もしやと思いブログを書き始めました。
ダ○ソンのファンヒーターのコマーシャルがとても良くできていて引き込まれるのです。
暖房器具に余り知識のない方は間違えて買ってしまうのではないかと思いました。
買い物の評価基準がコマーシャルのできで決めてしまう日本人。
海外製を有り難がる傾向がある日本人。
ちょっと怖くなりました。

現在のゼロエネルギーハウスの計算方法は建物の性能と設備の性能を合わせて評価します。私が作っている省エネ住宅でもこの機械をいれた瞬間に省エネ住宅ではなくなってしまいます。
暖房機の選び方はそれほど大事なのです。

ダ○ソンのヒーターは電気のエネルギーをそのまま熱にする方式です。消費電力が1200Wで1200Wの熱を出します。
一方、最近のエアコンは450Wくらいで2500Wの熱を出します。これはヒートポンプという技術です。簡単にいうと実際に熱を作っているわけではなく外の熱を室内に運んでいるイメージです。ですから実際の消費電力より多くの熱が室内に放出されるのです。
5倍以上エアコンの方が性能がいいことになります。日本の技術は本当にすごいです。
ですから住宅やオフィスビルでもエアコン暖房が一般的となっています。

ダ○ソンのと同じように熱的に効率の悪い方法のものはオイルヒーター、電気ヒーター式の床暖房。こたつなどがあります。
これらは輻射式で空気そのものを暖めるものではないですから 採暖としての意味はあると思います。特にこたつは、足が暖かく心地よく、そのため室温を若干下げることができます。エアコンと上手く組み合わせれば省エネ性を下げず快適さは一番かもしれません。

昔からある石油ファンヒーターやガスファンヒーターはどうでしょうか?
これらもガスや石油等のエネルギーをその場で燃やすので効率としては基本的には1倍ということになります。

しかしグローバルに考えてみると電気はそもそもガスや原油を燃して作られています。タービンを回して発電しそれが遠くの方から送られて来ます。発電時のロス、送電時のロスがあるのです。
そのロスはなんと2.7倍
2.7のガスを燃やして1の電気を作っているのです。

理解力の早い方はもうお気づきだと思います。
ダ○ソンより今まで皆さんが使っていたであろう石油ファンヒーターの方が2.7倍エネルギー効率が高いということになってしまうのです。
電気のロスを考えてもエアコンは石油ファンヒーターより2倍くらい効率が良いことになります。

効率は ダ○ソン<石油ファンヒーター<エアコン です。

地球全体で使われるエネルギーのことを考えたら この電気などのロスまで考えてエネルギー消費量を算出することが必要です。これが一次エネルギー消費量を計算するということなのです。

量販店の店員さんも売りたいものを勧めてきますから、皆さん注意してくださいね。
電気代は暖房費が大きなウエイトを占めますからここを間違えると他でどんなに節約しても取り返しがつかない場合がありますよ。

でも どんなに効率悪くても どんなにco2出してもスタイリッシュな方がいいというひともいますし、人と同じじゃいやだという気持ちも理解できますので。。。。
でも、皆さんにもエネルギーのことをもっと考えたり日本のことをもっと考えて消費活動をしてもらいたいと思い新年のブログとしました。

2015年12月16日水曜日

地中熱 杭工事

坂戸市の現場で 地中熱杭の工事が始まりました。

この現場は 熱計算から 20mの杭を6本打つことになりました。

普通のエアコンは ヒートポンプという機械で外気の熱を奪ってその熱で室内を暖めたり冷やしたりします。
外気温で ヒートポンプの効率が変わります。特に冬場、外気温が低いと ヒートポンプの効率が上がら無いばかりで無く 霜が付着し霜取りの運転をしたりエネルギーを使います。
今回の地中熱 ヒートポンプは 空気の熱を奪うのでは無く 地中の地面の熱を奪います。
地中の温度は15度くらいで安定しており あまり温度変化もありません。そのためヒートポンプが効率よく動くわけです。

杭の中に 循環液を回すパイプを落とし込みます。

パイプを残しながら 外側の杭を抜きます。

このように 数本の杭を打っていきます。
杭の上部で パイプを連結し ヒートポンプに接続します。

2月完成の建物なので 何とか 冬場に試せそうです。
楽しみですね。