2013年10月8日火曜日

ドイツ製品恐るべし!!

今日は、ドイツ商工会議所のセミナーに行ってきた。
主に高性能なドイツの建材の紹介と進んでいるドイツの省エネ政策の自慢話だ。
ドイツでは原発を2022年にはすべて撤廃し2050年には温室効果ガス80%削減。
再生可能エネルギーを60%まで持って行くらしい。
政府主導でどんどん進んで言っている。
役所や企業,団体の利権、などで何も進んでいかないどこかの国とは大違いだ。

高性能な建材の話で言うと 悔しいくらい進んでいる。
日本の企業も技術力では優れているのだからやれば出来るのだろうが、いろいろなことで造れないらしい。
どんどん引き離されていく。
様々な部材の紹介があった。
どれもこれものどから手が出るくらい使ってみたい。
この紹介されている窓は,高性能樹脂サッシでなんとUw=0.6w/㎡Kという優れもの
そんなの聞いたことが無い。!!
秩父あたりで高性能住宅として(一般的に自称している)使われているサッシの標準がUw=4.6だから8倍近い
このような高性能な部材が簡単に手に入る世の中になれば良いですね。

おまけ
ご存じない方のためにUwのおさらい
Uwは窓の断熱性能を現す値で小さいほど熱が逃げない
単位はw/㎡K
簡単に言うと リビングの掃き出しさっし幅1.65m×高さ2mのまどは面積が3.3㎡
秩父の朝の気温が-5℃だとすると室温20℃との内外温度差は25℃
サッシの性能が4.6w/㎡Kだと 家の中の温度20度を維持するには
4.6×3.3×25=379.5
窓、一つだけで 約380Wの熱が必要
それが このドイツの高性能サッシだと
0.6×3.3×25=49.5
約50Wしか逃げない。
当社で最近標準の国内最高性能のサッシだとUw=1.2w/㎡Kなので
およそ100W逃げる計算だ。
100Wはおよそ人間一人が発生させる熱量なので 他に熱が逃げなければ人間一人で25度が維持できる計算。(他にもたくさん逃げるところがあるので、無暖房はパッシブハウスクラスで無いと実際にはだめです。)

窓の性能と一言に言いますが,窓の性能とは窓枠の性能 ガラスの性能 ガラスを固定するスペーサーの性能など複合的なものです。
一般的に 高性能サッシはガラスの性能が高いですから 面積が大きいほど窓の性能は高くなります。
でも、窓と壁を比べるとかべのほうが 壁の方が10倍位性能が高いですから 窓が大きくなると熱の損失は大きくなります。
ですが 太陽の熱を上手に取り込んで蓄えられれば 逆になる場合があります。
これには 方位 日射進入率 熱貫流率 日射遮蔽など複雑に影響し合いますのできちんと計算することが重要です。


 

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