2014年3月16日日曜日

省エネ住宅の新しい考え方

パッシブハウスジャパンの総会に行ってきました。
日本を代表する優れた温熱環境の建ものを作っているそうそうたるメンバーが,一同に顔を合わせる滅多に無い機会です。
森さんや松尾さん、各地のエリアリーダーたちや北海道から九州までのレベルの高いメンバーが、集まります。
皆さんの取り組みや事例を聞いたり、話し合ったり とても刺激的な一日でした。
会の中で省エネで環境負荷の少ない建もののあり方が議論されました。
パッシブハウスレベルの建ものはもちろん良いのですが、なかなかそこまでは目指すのは正直大変です。暖房負荷が15KWh/㎡というのがパッシブハウスの条件ですが、たとえばそれが50kwh/㎡あったとしても一次消費エネルギーが60KWh/㎡であればそれはエコな家です。 太陽熱温水器でお湯を作ったり暖房がペレットストーブであったりとか、一次消費エネルギーが少なく環境負荷が少なければそれはすばらしい建ものでは無いだろうかというものです。
確かにそうですね。そういう建ものもとても素敵です。
ある程度の性能は確保出来れば 少ないエネルギーで暖房できます。
それをさらに再生可能エネルギーでまかなえれば、パッシブハウス並みの環境負荷の建ものと言えると思います。住み心地は違いますけどね。
提案されたのはX<160-2Yという式です。
Xが一次消費エネルギー(家全体で使う暖房、冷房、照明、換気、給湯などのえねるぎー)
Yが暖房負荷(暖房で使うエネルギー:これで住み心地がだいぶ変わります)
まだ計算はしていませんが、それでもこの式を満たすには、暖房負荷を50kwh/㎡位には押さえなくてはならないでしょうね。照明や換気のエネルギーもありますから。ですから、まあまあの住み心地にはなるわけです。
 ***ここでの「まあまあ」はあくまでも私たちの考えるレベルの建ものでの話であって他の工務店、メーカーが作る建物とは全く別物です。あえて例を挙げればスェーデンハウスに薪ストーブ太陽熱温水器をつけたくらいでは無いでしょうか?そのうち検証してみます。***
総会次の日のエリアリーダー会議では 日本全国のエリアリーダーがこの式を満たす建もののプロトタイプを設計しようということになりました。北海道のリーダーは北海道に合うものを。九州のリーダーは九州のものをといった具合です。これを示せれば,各地の仲間たちがチャレンジしやすくなると思います。
関東版は秩父の気象データーじゃなくやっぱり東京でやったほうがいいのかな
かな?日射取得が難しい条件をつけた方が良いのかな?

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