「窓」 といっても 構成部材は 主に3っつに分けて考えられます。
1.ガラス
2.枠
3.スペーサー
です。
この3っつの性能を組み合わせて 窓の性能を求めます。
現在の窓はどんどん進化しています。
これは、ドイツのメーカーのサッシの断面です。
凄いですね。
まず、ガラスですが もちろんガラスは3枚
熱を反射するLOW-E膜は2層
空気層はアルゴンガスが2層です。
ガラスの熱貫流率は0.5W/㎡Kのものもあります。
次に 枠ですが 熱を伝えにくい樹脂で出来ています。
空気の層もたくさん分かれていて熱を伝えにくく出来ているばかりで無く大きな空間にはウレタンの断熱材も入っています。
最後にスペーサー
これはガラスの空気層を維持するためのガラスとガラスの間に挟んでいる物ですが ここも熱を伝えます。一般的にはアルミで出来ていますが,最近は樹脂になっています。写真のものはなぜかアルミのサンプルです。現在は樹脂です。
このように3つの部材を組み合わせて出来ているわけですがどれか一つでも悪いと性能ががくんと落ちてしまいます。
また、高性能な窓では、枠よりもガラスの性能の方が高いため 窓が大きくてガラスの面積の割合が大きいほど窓の性能は高めになります。
しかし、窓の性能が比較的高いと言っても高断熱な壁に比べればまだまだです。窓が大きい家の方が熱はたくさん逃げてしまいます。
前回お話しした日射の取得は窓が大きい方が有利ですから,逃げる熱と取得できる熱の割合を考えて上手に窓の大きさを設計することが重要となります。
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