2014年3月21日金曜日

窓の重要性 続き4

窓の重要性が理解できてくると、冬場上手に日射熱を取り込めるように、窓を配置出来るようになります。
ですが、その窓は夏場も日射熱を取り込んでしまいます。
夏場 暑くなってしまうのは困りますね。
夏場は出来るだけ日射を取り込みたくありません。

冬場、日射熱を取り込むための窓は主に南側の窓です。
このまどに,夏場日射が入り込みにくくします。

皆さんお気づきだと思いますが、夏場南の窓の日射を遮るのには庇(ひさし)が最適です。
冬の太陽高度は低く30℃くらいで 庇が邪魔にならずお日様の光が取りいてられ 夏場真上を通過する太陽には庇で遮ることが出来ます。
庇の長さを調整することで上手に取り込む日射量をコントロールすることが出来ます。
現在はとても良い温熱シミュレーションソフトがありますから、庇の高さ、長さなど変化させてみて 冬場の暖房負荷のエネルギー 夏場の冷房負荷のエネルギーを確かめることが出来ます。この数値を見ながらライフスタイルに合わせて考えてみるのが良いでしょう。

エアコンがあまり好きで無いという場合など夏優先の庇の長い設計にしてみるのも良いでしょう。
エネルギーの総量を減らしたいのであれば冬優先に庇が短めの方が有利かもしれません。
夏場は暑いとき35℃くらいから28℃にすればまあまあ快適ですから7℃だけ冷やせば良いことになります。
冬場の寒いときは外気温が0度以下。それを20度まで暖房しなくてはなりません。なんと20度も暖めなくてはなりません。温度差だけ考えても3倍あります。
それに期間の長さの違いがあります。冷房が必要な時期は7,8,9月 暖房が必要な時期は11,12,1,2,3月。必要なエネルギーの総量が全く違います。エコな生活をするのであれば、冬優先の家の方が断然良いと言うことが解ります。
夏はちょっと我慢して通風でしのぐことも出来ますからね。

またこんな考え方もあります。暖房に薪やペレットなどの環境負荷の少ないものを使うと言うことです。一次エネルギーで考えるのであれば,電気を使うのは不利です。電気はガスや原油などの化石燃料を燃やし電気を起こします。そのときの発電ロス、家庭に送り届ける送電ロスなどあります。電気のエネルギーを「1」得るのに「3」以上のエネルギーが使われています。電気のエネルギーを使うのは、あまり効率の良いことでは無いのです。
そうすると夏場電気を出来るだけ電気を使わないで冬場は環境負荷の少ないエネルギーでということも出てきます。そうなると 夏優先の日射遮蔽の出来た家も良いでしょう。

もちろん、薪ストーブが大好きだから。という単純な理由もあるでしょうね。

日射遮蔽は、他の方法でも出来ます。
庇は作ってしまうと長くしたり,短くしたりすることは出来ませんが、オーニングのような伸び縮み出来るような布製の庇もあります。これでしたら夏はめいっぱい伸ばして日差しを遮り 冬は短くして日差しを取り込むことが出来ますね。
そのほか 窓の外側にブラインド、ロールスクリーンなどを設置するのも効果的です。開け閉めしやすいですね。
グリーンカーテンなども良いですね。ゴーヤやヘチマなど蔓が伸びていって葉っぱがいっぱいになる植物で光を遮ります。
お手入れは若干手間がかかりますが,見た目も良く癒やされます。

このように,遮ってコントロールも出来ますから やはり窓は日射を取り込むところは取り込めるように上手に設計しておくことが大切ですね。

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