2016年9月21日水曜日

地盤の固さの影響

「秩父は地盤が固いから地震に強い。」
本当にそうでしょうか?
はたしてだれがいい始めたのでしょうね。
少しは正しい面もありますが,そう簡単なことではありません。
確かに固ければ地震に強そうです。
誰もがそう思いたくなるのは不思議ではないですね。
でも、いい始めた人は、きっと建築の勉強をきちんとしたことがない人でしょう。
あるいは建築学科卒業でも構造系ではなく意匠系のかたかもしれません。
「地盤が固ければ地震に強い。」
そう単純なものでもないのです。
ですから、勉強したことのある人は 簡単にはそう言い切りません。
色々な要素があるのです。
もちろん固い地盤の上なら沈んで傾いたりはしませんね。
その印象が強くて地震の時も安心ということになるのでしょうか?

同じ地盤でも地震時の建物の被被害は
上部にたつ建物によっても違います。
建物の固有周期と地盤の固有周期の関係もありますし、その他の要素もあります。
学者でも解明しきれない要素もあるようです。

わたしは地盤の構造塾にも行っていますが、その先生でさえ 今回の熊本地震で 弱いと言われる川の近くの堆積層に建つ建物が残っていて、固めの地盤に建つ建物がたくさん倒れている地域がある 地盤と建物の地震の強さの関係はわからないことが多いとおっしゃっていました。

液状化などするような地盤は弱い地盤ということで良いと思いますが ただ弱い(柔らかい)だけの地盤はそれだけで地震に弱いとは言い切れないようです。

地盤と地震の関係は難しそうです。

地盤に関しては 沈下 液状化 山の土砂崩れなどもありますから地震にたいして考えるだけではダメですね。


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