今月の4月20日と言うことですからもう何日もありません。
昨日、その選挙の立候補者の方が、秩父パッシブハウスを見学に訪れました。
パッシブハウスのことを勉強されたいとのことでしたので、私が普段、建築業者向けに発表する資料などを見ていただきました。
議員さんに立候補されるという方だけあって、とても優秀な方です。
市民の生活のことを第一に、基本である「衣食住」を考えた政策を行っていきたいとのことでした。
まだ、30才代のお若さですが,早稲田の政経のご出身で、自然のエネルギーや森林のことをしっかり勉強されている感じでした。
秩父地域は今後も人口減が続きます。
しっかりした産業も無く、雇用を守るのも大変です。
これは,日本の地方ではどこでも問題になることでしょう。
秩父の人口は今後30年で半分になるとのことです。
秩父の多くの場所で人口が半分、半分以下 無居住化となってしまうようです。
人口流出を抑えなければなりません。
人口流出を押さえるためには、雇用を確保しなくてはなりません。
働く場所をつくらなくてはならないようです。
今更、企業が秩父に来てくれるはずもありませんね。
日本を見渡せば秩父より立地条件の良いところは山ほどあります。
新たな,産業を生み出すのも大変です。
現実的には秩父にあるものをうまく利用し育てていくしか無いようです。
秩父にあるもの、それは,わずかな観光資源と自然だけです。
それらを有効に活用し活性化すると同時に秩父から出ていくお金を減らしていかないと秩父の経済は成り立たないでしょう。
出ていくお金を減らす努力をすることでそれが秩父の中の雇用を生み出します。
食べ物も他から大量に入ってくる野菜を買うのでは無く、秩父でとれた野菜を買う。そうすれば、農家の仕事が増えます。
暖房の燃料は、秩父にたくさんある木をうまく利用する。薪ストーブやペレットストーブなどを使うことを奨励し、石油や電気ガスなど、外にお金を支払ってしまうものを減らす。これで、薪やペレットを作る雇用、木材を生産する雇用も生まれます。
建築もそうです。我々のような地元の工務店を使うことで,工務店から電気屋さん、瓦屋さん、内装やさんなどあらゆる職種の方にさらに再循環します。
これは重要なことのようです。
地元で循環させられることを極力多くし循環を繰り返すことで、今まで外に出て行ったお金が地域の中で回ることになります。自分が使ったお金がきちんとまた自分たちに返ってくる。そういうことらしいです。「里山資本主義」と言うらしいです。
今は、秩父の外にお金をたれながして、ますます自分たちの生活が悪くなっていくと言うことを繰り返しているようです。
都会の企業や人にすべて吸い取られていってしまっているのです。
パッシブハウスのような家が増えていけば地域から出ていくエネルギーをとても減らすことが出来ます。石油、電気を買うために外に出していたお金が手元に残りそのお金が地域で循環すれば一石二鳥です。
うまく,地域内で循環する仕組みを作る。
そういったことがとても重要なことになっていきます。
この仕組みを作って行くには、大変な時間と努力が必要だと思います。
しかし、何もしなくては,秩父は衰退の一途をたどるだけです。
この度当社に来社されたこの議員候補の方も選挙前ですから さぞかし忙しかったでしょう。当社は小鹿野ですから票にもなりません。
このようなときに 秩父のためになることを続けて考え勉強する。私のような小さな会社の取り組みに進んで勉強に来られるこの姿勢が、すばらしいと思います。
本当に秩父の将来を考えることができる方だと思いました。
このような若い人に議員さんになっていただいて頑張ってもらいたいと思いました。
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