2014年4月22日火曜日

直下率を考えた構造設計

屋根や、床の重みをうまく流すために 1階と2階の柱や壁の位置を出来るだけそろえるなど、構造を考えながらの設計がとても重要です。
そのそろっている割合を直下率と言います。

私も間取りを考えるときに、荷重の流れ、力の流れをかなり考えた図面を作ります。でも、打ち合わせを繰り返している内に施主さんの要望でどんどん間取りが変わって行ってしまい、力の流れがだんだん悪くなっていってしまいます。

使い勝手や、空間の気持ちよさの 間取りも重要なので、補強するなどしてクリアー出来そうな場合は、お客様の要望をなるべく聞き入れ、変更を受け入れてしまいます。その様に構造を妥協すると、安全にするために余分な補強が必要になったり、長期で考えると変形が生じ不具合が発生するリスクが高くなってしまいます。どこまでが、「可」でどこまでを「不可」なのかきちんと判断出来る力を身につけることが重要です。

今日は、佐藤先生の構造塾に行ってきました。
そこでの話で 直下率が悪くなると 劇的に不具合が増えていくグラフを見せていただきました。
直下率50%を下回っていくとかなり危険です。
構造的に成り立つからと行ってお客様の要望を受け入れ続け直下率が下がるような設計はとても怖いと思いました。きちんと出来ないと言い切ることも必要です。
直下率50%といっても外周部をのぞいて考える必要があるということも勉強になりました。

この講義では、力の流れを考えた間取りの組み方、上手に力を流す梁のかけ方、たわみの考え方などで、基本的なことも再度勉強することができとても充実した一日でした。

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