2015年12月16日水曜日

地中熱 杭工事

坂戸市の現場で 地中熱杭の工事が始まりました。

この現場は 熱計算から 20mの杭を6本打つことになりました。

普通のエアコンは ヒートポンプという機械で外気の熱を奪ってその熱で室内を暖めたり冷やしたりします。
外気温で ヒートポンプの効率が変わります。特に冬場、外気温が低いと ヒートポンプの効率が上がら無いばかりで無く 霜が付着し霜取りの運転をしたりエネルギーを使います。
今回の地中熱 ヒートポンプは 空気の熱を奪うのでは無く 地中の地面の熱を奪います。
地中の温度は15度くらいで安定しており あまり温度変化もありません。そのためヒートポンプが効率よく動くわけです。

杭の中に 循環液を回すパイプを落とし込みます。

パイプを残しながら 外側の杭を抜きます。

このように 数本の杭を打っていきます。
杭の上部で パイプを連結し ヒートポンプに接続します。

2月完成の建物なので 何とか 冬場に試せそうです。
楽しみですね。


2015年12月15日火曜日

家を建てるうえで 読んでおきたい 書籍

何も知らないで家を建てるのはとても危険です。
ハウスメーカーの営業や書籍でさえも 自分の都合のよいことしか話さず
お客さんをだまします。
家を建てる人は 自分で最低限の知識をつけ 調子よいことをいう人を見破らなくてはなりません。
そこで ぜひ家を建てる人に読んでおいてもらいたい本があります。
「エコハウスのウソ」という本です。 東京大学の 「前真之」先生が書かれています。
住宅に関する 断熱性や 省エネ性に関するあらゆる項目について とても上手にわかりやすく書かれています。プロが読んでもとても深い内容が書かれていますが、一般の方が深くは理解できなくともざっと読んで大まかな大事なところを理解できると思います。
http://7net.omni7.jp/detail/5110285208
http://7net.omni7.jp/detail/5110285208
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/books/14/505338/120400002/
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784822200534
http://shop.tsutaya.co.jp/%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%82%BD-%E5%A2%97%E8%A3%9C%E6%94%B9%E8%A8%82%E7%89%88-%E5%89%8D%E7%9C%9F%E4%B9%8B/product-book-9784822200534/
(できるだけ日本の書店、流通で買いましょう!!。参考にリンク張りました。)
住宅の営業や工務店の親父さんは本当のことを理解しないまま 思い込みで 皆さんを洗脳してきます。悪気はないのかもしれませんがウソばっかりです。
素人同士の話こそ怖いものはありません。
プロが本当のプロになれない以上 良い家を作るためには 施主さんがプロ並みの知識をつけるしかないのです。
これは住宅産業以外でも言えることですが世の中ウソばっかり。
恐ろしい世の中ですね。
皆さん、頑張ってくださいね。

2015年12月9日水曜日

工務店はなくなるのか?

今日は 都内でJBNのセミナー
東京大学の前(まえ)先生の話を聞きに行きました。

施主さんが家をたてるときどの様なことを考えているか?
建てたあとどの様なことを思うのか?
そんな切り口から 高断熱はこれからの住宅には絶対に欠かせないという内容でした。

その後 懇親会で先生と深い話ができました。

やはり、すごい先生です。私の質問に曖昧な答えでなく 理論的に答えてくださいます。
様々なことが再確認できまた新しい考え方も勉強できました。

工務店が2極化?3極化?しているという話は本当に納得しました。
私が考えてもまさにその通りになっていると思います。

ローコストで中途半端なものを大量生産する工務店
高性能なものをより安く作ろうとするスーパー工務店
世の中の流れについていこうとしない頑固な工務店

頑固工務店の大半は無くなってしまうであろうと先生の話でした。。
当社もスーパー工務店にならなくてはなりませんね。
目指してがんばっていますので皆さん応援お願いします。

出版前の先生が書いた本をサイン入りでいただいちゃいました。

本当にありがたいことです。
プロでもとても役に立つ内容なのですが,一般の方でもわかりやすく書かれていますので おすすめです。
前作よりさらにボリュームアップ。とても内容の濃い勉強になる本です。
家を建てようと思う人は、是非買って勉強してください。

私の今の家造りの興味はさらなる「住ごこちの良さ」です。
温度変化を抑えたり 表面温度をコントロールして行きます。

以前,前先生に「秩父パッシブハウス」を見に来ていただいたときに「とてもすばらしい.ここまで出来ていればこれで十分じゃ無いか」と言われました。作ることは出来る技術はあるのです。しかし「秩父パッシブハウス」までのコストをかけずに一般的な金額で最高の住み心地を提供したいと考えています。今回、先生に私が考えているアイディアをお話しし、いろいろご意見をお聞きいたしました。それを今後役立てていきます。期待してください。
ハウスメーカーでは出来ない段違いの性能をお求めやすい価格で提供できるようがんばっていきます。
努力です。





2015年11月23日月曜日

ZEH事例集 出版されました。

「地域工務店のZEH仕様事例集」という本が出版されました。
当社も載せていただいています。
原稿です。
HEAT20のグレードがG1と書いてありますがG2の間違いで訂正したものが出版されました。
全国でがんばっている工務店の事例が載っています。
ZEHの内容もわかりやすく説明してありますし、様々な特色のある建物の仕様なので これから取り組む工務店,お客様には良い参考資料になるのでは無いかと思います。
是非 ご覧になってください。
http://www.jbn-support.jp/pdf/jbn_zeh_20151118.pdf

2015年11月21日土曜日

技術力の維持

省エネ法改正が行われます。
今後の取り組み方について地元の工務店の皆さんに
講義をしてきました。

私はハウスメーカーより地元の工務店さんの方が基本的な技術は高いと思っています。
しかし、伝統的な技術にこだわるあまりに新しいことへの取り組みが遅れてしまっています。
その技術力に 新しいノウハウが組み合わされば鬼に金棒です。

当社は 長い年月を掛け 先進的な取り組みをしてきたので 自分でもかなり進んでいると思います。
名だたるハウスメーカーの研究所などの視察も頻繁に受け入れるほどです。
高断熱の技術、ノウハウでは一目置かれる存在となってきたような気がします。

今回は、そのノウハウを出し惜しみなく地元の工務店さんに伝授しようと思いました。
本当に私が長い年月を掛け、お金を掛け勉強してきた技術です。
本当はライバルになるかもしれない地元の業者さんに教えるのは怖いことです。
しかし、今、地元の工務店さん、大工さんは 本当に技術力は高いのに新しいことに取り組めないばかりに、宣伝力が無いばかりに、仕事が少なくなり大手の下請けに入ってしまったりしています。ハウスメーカーの下で簡単な組み立てで済むちゃちな家造りをするようになってしまっているのです。
とてももったいないことです。
地元の腕の良い大工さんが仕事を出来なくなれば 一緒にやっている技術の高い他の関連業種の職人さんも仕事がなくなってしまいます。
職人の技術がどんどん失なわれてきているのです。
今まで日本に培われてきた職人の高い技術力が維持できなくなってくるのです。
ですから 大きなハウスメーカーのない 欧米のように地元の業者が家造りをするのが当たり前の世の中にならないといけないのです。

私が、先進的な技術を地元の皆さんに公開することで少しでも 工務店で建てるのが当たり前になれば良いと思います。
伝統的な高い職人の技術も残っていけば良いと思います。

本当に、安く良い家が建てられるのは我々工務店だと皆さんに再確認してもらい、我々は切磋琢磨し頑張っていければと思います。

2015年11月19日木曜日

関東支部勉強会

今日はでパッシブハウスジャパンの勉強会を開催しました。
パッシブハウスの計算ソフトPHPPをエンジンとした燃費ナビというソフトの勉強会です。
今日は上級者向けということで普段使いこなしている人たちを対象によりハイレベルな勉強会でした。
ソフトの使い方や適切な数値の入れ方を勉強することにより より良い温熱設計ができるようになります。
皆さん つわものばかりなので 質問もハイレベル。
答えるのも難しい内容も数多くありました。
今後もこのようなソフトの使い方の勉強も良いと思いました。

2部は東北地区のエリアリーダーの横山さんのセミナーです。
いつも素晴らしい建物を作っている横山さんの話は、とても参考になる話が数多くありました。
住み心地をあげていくことに関して暖房の使い方が私が考えていたことと同じような感じだったことには驚きました。
コールドドラフトを防ぎ輻射温度をあげていく。
やはりそれが良さそうです。
様々な手法を例と共に説明していただきました。
詳しくは後程。

2015年11月14日土曜日

国際パッシブハウスオープンデーが開催されています。キーアーキテクツさんが設計された黒部のパッシブハウスにお邪魔してきました。当社のパッシブハウスと同じ充填ネオマ 外張りネオマの断熱構成。秩父パッシブハウスと比べて、断熱材の厚さがとても厚くなっています。日本海側なので冬場の日射が少ないのが大きな原因のようです。





すごく素敵な建物です。設計力がピカ一です。今回はパッシブハウスを見せてもらうというより、設計を盗みにいってきました。(笑)。やはり設計専門の建築やさんは違います。バランスがとてもよかったり、うるさいデザインがありません。気持ちいいくらいスッキリ素敵に収まっています。当社は、断熱性、耐震性など性能では余り妥協しませんが、デザインに関しては、コストを考えすぎてしまったり、作りやすさを優先してしまうこともあります。内装などもお客さんの意見を重視する余り、自分でも納得できない仕上げにしてしまうこともあります。私は工務店と建築家と立場の違いはあるのでお客さん余り強く内装をお勧めしたことはありませんでした。しかしもう少しデザインの面でもお客様に提案していこうと思いました。
今後は、設計力の高橋建築といわれるよう頑張りたいと思います。

○○共済住宅の耐震偽装問題

ニュースで出始めている。
○○共済住宅の 耐震偽装問題

CADデーターの写しミスとか言っているがそんなことが起こるのか?。

今回のは明らかにコストダウンのしすぎ、利益追求しすぎが原因ではないのか?
写し間違えて壁量が何割も足りないなんてあり得ない。
HPを見ればわかるが耐震性に優れた強い住宅だといっている。
耐震性に優れた強い住宅というのであれば 「耐震等級2」 位は余裕でクリアしていそうだ。等級2もクリアしないで地震に強い住宅とHPで言えるはずがない。
お客さんを騙していることになる。
等級2をクリアしていれば建築基準法が要求するレベルから比べれば 相当に余裕があってしかるべき。耐力壁のCADからの転記ミスがあったとしても等級1の建築基準法を下回ることなんてあり得ない。
それが建築基準法の最低レベルの要求さえ満たしていない。
見落としましたというレベルではないのだ。
そうとう見落としても建築基準法のレベルなんて軽くクリアーできるはず

直下率などもチェックとかいてある。それもとても大事だが壁量不足では全く意味がない。直下率を重視すれば大きな木材を使わずにすむ。自由設計とは言いつつも、直下率を設計ルールとして義務付けることで 自由度を奪いコストが高くなる設計を防ぐ目的の方が大きかったのだろう。直下率がよくて壁量が足りないということがそれを物語っている。
直下率ももちろん大切だが まずは壁量 耐力壁のバランス 水平面の剛性 接合部の強度だ。

設計はお抱えの設計士さんがやっている。ほぼ丸投げ状態という話を聞いた。今回は設計士さんのせいにするのかもしれない。それがチェックできていなかったということなのかもしれない。
担当になる設計士さんで、レベルが違う。

大きな会社がやっていることだからお客さんは信じて安心しきっているのだろうが、住宅産業では大きいことが良いことではないことが証明される形となった。

金額も安いとは言いつつも、結局オプションオプションで相当な額になる。
ローコストビルダーと同じようなやり口に見える。
携わっている職人やメーカーも厳しそうだ。
職人から良い噂は聞かない。

この競争させて使い捨て。この過酷な競争せざる終えない環境は 建築業界全体の所得ダウンや技術ダウンを招く原因にもなっていると思う。

大手のハウスメーカーの事件 資材メーカーの事件も相次いでいる
建築業界全体が疑われるような今回のような事件はまだまだ続くのではないかと思う。


2015年11月13日金曜日

JBN全国大会 2015in名古屋

工務店最大の団体 JBNの全国大会が名古屋で行われました。
全国から1000人くらい集まっているようです。
河村名古屋市長も来てくださいました。早口で名古屋弁丸出しでテレビで見ているのと同じ。半分ぐらいなに言っているか解りませんでした。(笑)

日本は特種な国
何千棟も作るハウスメーカーがうようよ。海外では信頼できる工務店が家をたてるのが当たり前です。
住宅は 材料を集め現場で作るもの。
工場で作るものではありません。
職人が作るものなのです。
お客さんのニーズに合わせて 高性能な資材を用い作っていく。
(高性能な資材は、メーカーの技術開発力、大きな工場、大量生産が必要)
住宅づくりはハウスメーカーでは経費が余分にかかるだけですし、様々なニーズには答えられない。お客さんのお金の半分以上はコマーシャルや営業マン、モデルハウスに使われ実際の建物にはお金をかけていないのは有名な話ですね。
地域にあった住宅をお客さんに合わせてできるだけ低価格でじっくり作っていく。
そこが大切なのです。
ハウスメーカより頑張っている地域の工務店の方が良い家を安く作っている。
そう言ったことが皆に理解してもらえる世の中になると良いと思いました。
宣伝費かけないからなかなかダメですけどね。(笑)


夜はホテル(アパホテル)の大浴場でゆっくり
15階の露天風呂はなんともいい眺め。
回りのビルから覗かれているのかもしれませんが、夜風が気持ちい感じです。
(そんなはずない?覗いてもしょうがない?(笑))

ZEH委員会 名古屋

工務店のゼロエネ化を推進する役割を担う 委員会が名古屋で開かれました。
日本全国から志が高く 工務店の先頭をきって頑張っている人たちが集まっています。
我々が 頑張り事例を見せていくことで 多くの工務店が真似ができるようにしていこうと言うのが目的です。

私も この会議で 当社の事例2点を発表させていただきました。
小鹿野町下小鹿野と 般若に建つ2軒です。

性能が高いのは当たり前ですが、基本に忠実に設計がしてあるところや先進的な取り組みが発表の内容でした。

他の事例を聞いて、参考にもなりました。平屋の大きな建物でのZEH(ゼロエネルギハウス)の事例も特殊な仕様でとても参考になりました。

設備メーカーさんの最先端のご紹介なども参考になり色々質問させてもらい理解が深まりました。

そのあとは 懇親会

「矢場とん」の味噌カツです。美味しかった。
懇親会では食事がメインではありません。食事するのも忘れるほどの情報交換です。
申請の代行をしている会社の人や 審査機関の人 メーカー様々な人がいます。
これはという人を見つけ色々勉強させてもらうのが楽しみです。
今回は 一緒に事例を発表させていただいた「高田工務店」の高田さんとお話しできたのが大きな収穫でした。
太陽熱で作った温水を床下の蓄熱土間に送ります。
原理は簡単なのですが色々難しいこともあります。
やってみて、失敗してみてを繰り返さないとわからないこともあります。
その土間コンクリートの断熱の仕方、厚さなどがとても重要です。
厚すぎれば熱がたまらないし薄ければ翌日まで熱が持ちません。
長い年月かけて実践してこられたノウハウを聞くことができ役立てられそうです。
どこかの現場でためさせていただけたらと思います。

翌日は 今人気の建築家「伊礼智」さんの建物見学
2件見せてもらいました。
実はそのうち1軒は2年前の大雪の日に見せていただき 私が秩父まで約一週間帰れなくて帰宅困難者になってしまったときの 建物。
緻密な設計でとても素晴らしい建物です。
美しいし 機能的
その建物が 2年建つとどうなっているのかが見たかったのです。
1年間モデルハウスとして使い住んでいるのは1年ちょっと
浴室が総桧張りです。余りかびてはいませんでした。
お手入れは大変そうでした。
かなり緻密に設計してある部分がどうなのかな?と思っていましたがやはり
使いにくい部分もあるようです。
一番残念なのが、見せ場であるLDKがお客様の使い方で変ってしまっていること。
設計者がこういう住み方が良いのだと考えてもなかなかそうは住めない。
ひとはそれぞれ住み方が違うし、時と共に家族の成長や時代の流れで変化する。
やはりリビングは、可変の効く方が良い場合も多いように感じました。
本当に、部屋ごとに色々考えられていて寝室などもとても落ち着きぐっすり寝られそうな雰囲気です。私もこのような寝室が作りたい。やはり寝室は重要です。睡眠の質で翌日の活力が違う。今、よくあるどっち付かずのマルチな感じの部屋を寝室にするのではなく今回見せていただいた住宅のように寝るのに特化した寝室がいいと思いました。

このような素晴らしい建物を見せていただく機会を作っていただき本当にありがとうございました。
今回の名古屋は大変勉強になりました。

2015年11月12日木曜日

杭データーの偽装問題と住宅業界が行うべきこと


杭の偽装問題を踏まえて 構造塾の緊急セミナーがありました。

講師の佐藤先生は 今回の事件でテレビなど解説を何度もしておりました。
今回の件も多くの情報をお持ちのようです。

まずは、今回の事件のことについて話されておりました。
くい打ちがうまく出来ていないかどうかと言うことについては もうかなりの年月がたった建物でもあり、311の地震も受けている建物であることを考えると あの大きな建物が一番 端と端で2cm位しか傾いていないのは杭はきちんと打たれているだろうとのことでした。もしきちんと打たれていないのであれば 数年前の○○不動産の建物のようにもっともっと傾いているだろうとのことでした。しかしデーター偽装したことは確かなようなのでそこには建築業界全体の問題があるだろうと言うことでした。
マスコミさんの話では 大きな会社は 大口のスポンサーなので どうしても話題にしずらい。
とのことです。販売会社の責任や元請けのゼネコン、くい打ちの元請けの会社は日本を代表する大企業ですから、マスコミが話題にしにくいのもうなずけます。下請け会社だけのせいにして終わりになりそうですね。
 
今回の事件は 氷山の一角
建築業界の問題です。
年中偽装問題が出てきます。
大手こそ利益追求主義で下職を泣かせて偽装せざる終えない環境を作っているようです。
私も 様々な職方の皆さんから 大手の現場は泣かされていやだとよく聞きます。

今回の偽装は問題ではありますが 特定の小さな会社や個人を皆でこぞって袋だたきにするというのはどうしたものか?
それより偽装している,大手の建設会社やハウスメーカーは なぜたたかれないのか?
という 隠れた大きな問題もありますね。

その後 住宅業界の話に移っていきます。
木造2階建てのレベルの住宅は 4号建築物といって 構造計算などの書類を役所に出す必要が無いのです。設計者の責任で構造計算はすることになっています。
ですがなぜか 勘違いしている設計事務所、工務店も多いようです。
つくりてにまかされているから 「計算しなくても今までの経験と勘で十分」と考えているようです。
これはとても危険です。
このような考えで作られた強度の不十分な建物がかなり多く存在しているようです。
大手の建物でも安心できません。
建築をきちんと勉強のしたことの無い、営業が専門の素人がお客さんと設計をして作っています。
職人も きちんと修行を積んでいません。職人で無くとも作れるようにプラモデル化してきています。それでも良いのですが、基本を知らないのでちょっと違った納まりがあると応用が利かず将来大きな欠点となるような工事をしてしまうこともあるようです。

本当に建築業界はどうしてこうなってしまったのでしょうか?
ほかの産業もそうかもしれませんが、競争の激化、利益追求、下請けいじめそういったことが原因のような気がします。
大手が良いと言い切れないことがよくわかります。
建築という産業は地域の職人が丁寧にまじめに仕事をしていくのがいいと思います。
地域にお金が循環し経済的にもいいですし 地域の職人は逃げ隠れできないので、基本的にまじめにやるしかありません。
まじめじゃ無い、勉強不足な方もいるかもしれませんが それは皆さんが知識をつけ見極めるしか無いですね。
知識をつけてみればわかりますが 大手の建物は内容の割に高いですし 都合のいい解釈や,ちょっと嘘っぽいところもあります。
それがわかるようになるまで,一般の方も勉強してくださいね。
それが自分を守り,良い家を作ることが出来る条件だと思います
大変ですが 家造りは一生に一度の大イベントです。
皆さんがんばってくださいね。

 

2015年11月5日木曜日

木がたくさん使ってある 自然素材の 高性能住宅!!

自然素材の住宅です。
キッチンの大きな天板も厚い天然木です。堀座卓のダイニングテーブルと一体で作っています。キッチン部、座卓部、対面部分と床高さを変えて使いやすくしています。

大きな吹き抜け
プロジェクター スクリーンでホームシアターが楽しめます。

 ウォークインクローゼット内はイケアで買ってきたシステム収納です。
たくさん入るし とても便利そうですね。

 大きな子供部屋は 後で仕切ります。 ロフトには階段と 前にあるホールドでロッククライミングで登ります。

玄関はたくさんの収納 床板は 杉板なんと30mmも厚さがあります。
とても頑丈です。

この自然素材の家が なんと ZEH(ゼロエネルギーハウス)仕様
補助金を受けています。

とても素敵なおうちです。

坂戸市で上棟しました。ネオマ100mm仕様!

今日は坂戸市で上棟でした。
当社は建てた後のメンテナンスなどのために約1時間でいけるところまでを工事の範囲としています。
今日のお客様も県南で土地を探しておりましたが 当社からぎりぎり一時間のところで土地を見つけてきてくださいました。
本当にありがたいと思いました。

今日はお弁当を用意してくださったり、お土産までいただいてしまいました。その中にメッセージカードが入っていて新しいおうちが出来るのをとても楽しみにしているのが解りました。
とても気持ちの良い若いご夫婦です。 私たちもありったけの力を出して出来るだけ良い家になるよう頑張りたいと思います。

このおうちは 高性能グラスウール16k120mm充填 ネオマ100mm外張りというとてつもない仕様。 壁のU値が0.12W/㎡kを切る圧倒的な性能です。
窓は南面以外はYKKのAPW430のトリプルガラス 南面は日射進入率0.74というとても暖かい特殊なペアガラス。
その窓に日射遮蔽のブラインドシャッターとネオマ断熱戸というスペシャルな仕様になる予定です。

当社独自のルートを使いとても安く仕入れて使ってもらいやすくしております。

屋根や、壁、基礎、窓などの断熱部位の中では一番面積の多い壁。
その壁の性能をあげることはとても大きな事です。
今までは、断熱部位の中で圧倒的に性能が落ちる窓を重視してきました。しかし最近では良いガラスも出てきて窓も改善されつつあります。そうすると壁の熱損失が目立ってくるのです。
今回はメーカーの協力もあり最先端の断熱仕様を試してみることがで来ました。
外張りの断熱材が100mmもあることで、納まりもかなり違ってきます。
長期に安定して性能が発揮でき、雨漏りなどしない。不具合が起きない新しい納まりを検討する必要があります。
この辺が力の見せ所です。
窓の納め方が重要になりそうですね。



2015年10月24日土曜日

ZEH引き渡し

本日 ZEHの引き渡しがすみました。
入間の現場なので秩父からは少し遠く少し大変な現場でした。
大工さんや職人さんたちも頑張ってくれて、内装にたくさん木を使ったとてもきれいな建物になりました。
今日は午後からパッシブハウスジャパンの現場見学会の準備もあるために、引き渡しがすんだらすぐに世田谷に移動しなくてはならず、写真をとるタイミングがなく今度とらせてもらうことを約束して失礼してしまいました。
本当にとても良いお客様で心から喜んでくださっていてひと安心です。
写真を撮ったら公開させていただこうと思います。

2015年10月9日金曜日

断熱戸で遊んでみました。

住宅で一番熱が逃げやすいのは 窓です。
たとえトリプルガラスを使っても壁の性能には全く及びません。
その窓の性能を補強するのが断熱戸!
ネオマフォームで作っています。
所々、当社のキャラクター「だいくまさん」を切り抜いてみました。
そこは、障子紙両面貼りで 動かない空気層です。
作っていたら ミッキーマークに似てしまいました。
クマさんのつもりなのですが。
商品にすると 怒られそうですね。
オリンピックエンブレムの件もありますから!笑

2015年10月3日土曜日

見学会のお知らせ 

10/17(土)、18(日)
秩父市黒谷で 現場見学会を行います。
高橋建築では今まで無かった感じの とても かわいい感じのおうちです。
スイス漆喰を塗ってあります。

内部はこんな感じ 一部公開!!

「かわいい おうち」を 地元工務店ならではの お求めやすいお値段でご提供できます。

高橋建築は 高橋建築っぽい 性能重視 長持ち重視で ちょっと厳つい建物しか出来ないんじゃ無いの?と思われている方も多かったのでは無いでしょうか?

違うんです!!

当社は社員大工を抱えた 設計から施工まで行う会社です。
作るのは得意なんです。
写真を見せていただければほとんどのものが作れます。
それも、高断熱で耐久性,耐震性に優れた高橋建築クオリティーで。

ハウスメーカーより優れた性能の建物が 地元工務店の値段で作れるのです。
最近、ほとんどの方がハウスメーカーなどで打ち合わせされている 相見積もりですが
当社の見積を見ると 皆さん びっくりされます。
「本当にこの性能の建物がこの値段なんですか?」と。

本当にがんばってますから。

当社の欠点は 小規模な会社のなので年間施工件数が限られていること。
お急ぎの方は少し無理かもしれませんが、おうちの検討されている方は 是非見に来てください。

お待ちしています。!!

地図のリンクです。


2015年9月29日火曜日

JBN ZEH委員会

本日も 東京の貸し会議室。
午前は構造塾で学んで 午後はJBN(工務店の大きな団体)のZEH委員会と環境委員会です。

今後は地域の小さな工務店もゼロエネルギーハウス作りに取り組んでいかなくてはなりません。
我々普段から ゼロエネルギーハウスを創っている先進的な工務店が中心となって 日本の工務店すべてがゼロエネルギーハウスを建てていけるように 考えていこうという委員会です。

もうすでに ZEHが地域工務店も当たり前になりつつあります。
しかし,出遅れている 多くの工務店もあります。それらの工務店は 腕は良いのに 時代の流れについて行けていないだけです。大手ハウスメーカよりとても 長持ちする良い家を作っているのですが 新しいものに取り組めていないだけです。
本当にもったいないです。
そのような工務店のお手伝いが出来ていければと思います。

快適な家造りを目指す話はたのしい!!

大手めーかーの研究のかたと打ち合わせと会食。

老舗の天ぷら屋さんです。
すごくおいしいのです。
私の歴史に残る一番の天ぷらに間違いありません。

しかし、これが残念なことに、いろいろなお話しするのがめちゃくちゃ楽しくてなかなかあじわえません。
もったいない!!
「味あわなくては!」とたまに我に帰り味わっていました。
この素晴らしいお料理には申し訳ないのですが、技術屋の私には、新しい技術や夢を語ることが何よりのおかず!!
どんなおいしい料理やお酒でも、楽しい話にはかないません。
めちゃくちゃたのしかった。
今日も楽しい勉強ができて、とてもいい1日でした。

2015年9月28日月曜日

ハウスメーカーの質問状2

あの、ハウスメーカーの質問状を建築屋さんがたくさんあつまるフェイスブックにアップしました。
一般のかたに公開は出来ませんが今までないほどの、反響をいただきました。
こういうネタってうけるのですね。

多くは、「誰に喧嘩売っているんだろうね。相手が悪かったね。」と私の力を認めてくださっている方たちの投稿。
残りの少しは、「これからの高性能住宅をきちんとお客さんが選べるようになってしまうと、このハウスメーカーも大変だね。」という同情。
ハウスメーカーも性能あまり良くないこともばれてきてるし、大きい会社だからってつぶれることはないというよりは、むしろいつおかしくなるかわからないということもわかっているし、大きなところほど利益優先で嘘がおおい。ってこともわかりはじめてきました。
消費者もばかじゃありません。
宣伝や営業にお金かけないで、家そのものにお金かけてほしいですね。

2015年9月26日土曜日

ハウスメーカーからの質問状!!

今日、お客様と打合せでした。
高断熱で有名なハウスメーカーさんと相見積もり。

とても、おもしろいことがあったのでお客様のプライバシーなどに触れない程度に皆さんの参考に書き込みます。

当社は 初回の図面見積もり提出です。
ひと通り説明が終わるとお客様から一枚の紙を手渡されました。

「ハウスメーカーからの質問状」です。

工務店にこれを聞いてみろ!という内容のものでした。
工務店なんか馬鹿で頼りないからまともに答えら得れないよ。
小規模で保証もしっかりしてないよ。
みたいな事を確認する内容でした。

質問内容を列挙してみます。
1 資本金
2 従業員数
3 出資会社
4 施工棟数/年
5 工法構造は?
6 断熱気密は
  UA値 C値 C値を全棟測定しているか?
7 換気は?
8 窓は?(プラマードⅢorエピソードorその他)
9 断熱
  床:断熱材は?(  )厚さ?
  壁:ウレタンフォームorセルロースファイバー厚さ?
  屋根裏:断熱材は(  )厚さ?
10 耐震に対しては?
11 保証は何年
  (  )年ごと合計(  )回 カルテなどの履歴はあるか? 有・無
  担当者は社員?はい・いいえ
12 定期検診はあるか? 有・無
13 アフターメンテナンス定期点検
14 内装
15 シロアリ対策は?
16 住宅設備は
  クリナップorその他
17 依頼する工法の施工実績は
18 木材の太さは?
  ( )寸 樹種は( ) 樹齢は( )年 含水率は( )%
19 パッシブハウス
  はいorいいえ
20 担当者は社員?or委託業者?
21 定期巡回はしてくれるの?
  (契約後、引き渡し後のお付き合い)
22 担当者が1軒ごとに決められているか?
23 ○年毎、合計○回、点検内容などが決定されているか?
24 カルテなどの履歴の付け方、表示方法は?
25 施工管理は誰が行うの?社内に何名在籍されているの?
26 現場確認の頻度?(週に何回?複数人チェック?)
27 ひとりスーパー社長スタイル?
   2代目・3代目・・・世帯交代後の組織体系は?
28 資本金、従業員数、創業年数など、不足の自体に耐えられる企業か?
29 親会社・出資会社はどこ?
30 業者様は、過去も今も一貫して同じものづくりをしていますか?
31 Q値(断熱性)算定は1軒毎に実施してくれるのか?
32 C値(気密性)測定は1軒毎に実施してくれるか?
33 経年変化による性能劣化に対してどんな対策がなされているのか?
   (新築時だけ高性能とならないように)
34 ランニングコストは?

ダブるところは少し省きましが こんな感じです。

このハウスメーカーさんも必死ですね。
不謹慎ですが ちょっと笑っちゃいました。

頑張っている工務店の内容を完全になめてますね。
そんなの聞いて比較するとかえって墓穴を掘ることになりますよね。
あまり知識の無い営業さん部隊が必死でつくった資料なのでしょうが
ちょっと残念。でも自分の会社の性能が他社より優れていると思い込むことは
とても立派です。でも、いろいろな角度から比較出来ることが大切ですね。
でも、自分たちが一番自信を持っているところで圧倒的に惨敗するとは思ってもみなかったでしょうね。

今回、これだけメーカーの焦りを見ると考えさせられます。
ネットが発展して お客さんがきちんと勉強して きちんと比較出来る世の中になるとアメリカやヨーロッパのようにハウスメーカーがなく 工務店や建築士さんに住宅を依頼する世界になるのではないかと思いました。
ちゃんと比較したら比較にならないことが解りますからね。
今までは、きれいなカタログや コマーシャル、営業力でで決められていましたから。

2015年9月25日金曜日

コンセントから空気を出入りさせない工夫。

前回のブログの「コンセントから風」の問題を施工上どうすれば良いのでしょうか?
コンセントの裏にあるコンセントBOXを箱形をした特別なシートで覆います。
この箱形をしたシートは気密コンセントBOXといいます。
壁の中を通してある電線も隙間無く通せるように出来ています。

もう一つの方法は電線や配管などのスペースと断熱材のスペースをきちんと分離してポリエチレンシートで仕切る方法
この方法なら さらに安全性が高いです。 室内に側に木をつけて3cmのスペースを創っています。そこに電線を通します。シートは貫通させません。その分、室内は少し狭くなってしまいます。
エアコンのスリーブも先にきちんと配管しておき貫通部はテープ処理しておきます。後でエアコンの穴を開けるのはとても危険です。最初に開けておきましょう。

家を建てる方は 住宅会社がどのような方法をとるか きちんと確認しましょう!!
これは高断熱には当たり前の技術です。
そこまでやる必要ないと言われたら要注意ですよ!!






コンセントから風が!!

先日、打ち合わせしたお客さんからきいたはなし。
築,2,3年の新しいアパートに住んでいるという。
そのアパートのコンセントから風が出てくるというのである。
よく聞く話ではあるが、超大手の○○が建てた、新築アパート。
見ためはきれいなアパートだ。
お客さんは はじめは、壁体内をうまく空気が循環し新しい画期的な仕組みと勘違いしていたとのお話。

しかし、真冬にそこから出てくる冷たい風。
暖房効果はもちろん落ちる。
その冷たい風で ちょっと違うと気がついた。
寒いだけならまだいい。
それより心配なのは、壁体内結露だ。
コンセントの穴を通して空気が出入りしていると言うことは、暖房されて水蒸気を含んだ空気が、壁体内にどんどん入り込んでいると言うこと。
室内側の壁は暖房により暖められても、屋外側は外の寒い温度が伝わり冷たい壁。
そこに 室内の水蒸気を含んだ暖かい空気が当たれば 氷水の入ったつめたいグラスの表面と同じように水滴がつく。これが壁体内結露だ。
壁体内結露が起きると カビなどの繁殖も多くなる。
体にとても悪い。
建物の傷みも早い。
断熱材の内部を空気が移動すると断熱材の効果も半分以下になる。
暖房エネルギー垂れ流しだ。

大手のメーカーでも この有様だからどうしようも無い。
大手は,研究開発もしているはずだから、このあたりのことは絶対に知っているはず。
当社のパッシブハウスを見学に来た大手メーカーの研究員は皆とても優秀だった。

コスト優先に きちんと施工しない 確信犯だ。
大きなところほど、基準のぎりぎりを狙い、コストを優先する。
気がつかれなければいいという,不誠実な対応。
売れるものが正しいという市場主義。
住宅業界は本当に恐ろしい。

お客さんが勉強してこういう施工をしてくれとメーカーにお願いしなくてはならないのか?
それは不可能だろう。
インターネットも都合のいい嘘の情報があふれている。
それを見極めるのは大変だ。

2015年9月13日日曜日

寒冷地のオール電化住宅の事例を見て

北海道の光輝建設さんの作った住宅の測定結果を見せてもらった。
この建物は500mm断熱の建物です。

北海道電力の技術の人たちが測定をして実際の温度や電力量を測定しました。

1月の一日の最低気温は-5℃から-20度くらいまで下がります。
やはり日の出前の朝がその日のうちの最低気温となります。

平均気温も マイナス温度です。 この温度が秩父の最低気温と同じくらいです。
ですから秩父を2段階くらい寒くしたようなイメージではないでしょうか?

その寒い地域でオール電化です。
オール電化というと料理はもちろん暖房、給湯も電気です。
特に暖房、給湯にエアコン、エコキュートと ヒートポンプを使った住宅ですから大変興味があります。

ご存じの方も多いかと思いますが エアコンエコキュートに使われているヒートポンプという技術は
とてもすごい技術です。
エアコンなら1のエネルギーから6とか7とかの熱エネルギーを取り出すことができます。
エコキュートでも1のエネルギーから3くらいの熱を取り出せます。
しかしこれは良い条件がそろったときの数値です。
外気温が低いととても効率が落ちるのです。
ですから この技術は残念ながら寒冷地には効かないと言われていました。

私も15年エコキュートを使っていて夏と冬の効率の差を体感していました。斗維持の実測値ではひと月お湯を沸かすのに夏は1000円以下 冬は3000円近くとおよそ三倍効率が悪かったようです。ですから冬はほとんどヒートポンプの効果は少ない感じでした。copが1に近い感じでした。
しかし技術は日進月歩です。最近の技術の進歩でどのくらいなのか。より寒冷地でも効果があるのか聞いてみました。

データーを見たところ エコキュートがかなり機能しています。
マイナス10度以下なのにCOP2位はいっていました。
とてもすばらしい結果です。
タンクが室内に置いてあるのも北海道ならではです。

エアコンの暖房効果については 40(14畳用)のエアコンが設置されていました。
北海道なので暖房に特に効率の良いエアコンが選定されていました。
35坪くらいの普通の大きさで決して小さくはないお家なのですが、-10℃以下の北海道でもじゅうぶんのようです。
寝る前にエアコンを止めて 朝また再び動かすというような使い方でも暖かいまま室温が維持されていました。ただ使い方に問題があります。工務店の人はわかってはいるのですがこの家の場合夜スイッチを切るのは損です。お客様はもったいないのでやはり就寝時はエアコンを切ってしまいます。ですので 朝方スイッチを入れたときにフルパワーで運転がされてしまいそこでかなり電力を消費されてしまっている感じでした。寝るときもつけたままの方がトータルの電力は少なくなりますし,深夜電力ですのでとても安くなります。

エアコンの選定として 40を選ぶか22(6畳用)を選ぶかも難しい選択です。
高断熱ですと暖房負荷が少ないですから 大きなエアコンを選ぶと効率が悪くなります。
大きなエアコンの方が元々燃費が悪いですし 動いたり止まったりを繰り返してしまうのでそこでも効率が悪くなってしまいます。断熱性能にあったエアコンの選定がとても重要です。
しかし小さすぎると夏場の除湿能力の問題が出てきます。
北海道ではもんだにはなりにくいとは思いますが 秩父では夏場のじめじめもかなりきついです。
最近のエアコンは温度を下げる効率重視で除湿がされにくい傾向があります。
冷房負荷だけでエアコンを選定すると除湿仕切れなくて快適な感じにはなりません。
少し温度が高くてもからっとしている方が気持ちいいですよね。
どうやって除湿するかがエアコン選定の鍵となりそうです。
エアコンの設置位置もさすが北海道です。考えられています。
すべてのSA(給気)をまずエアコンに当てています。テレビ裏の壁がふかしてあって床下で熱交換した空気を給気しています。温度ムラをなくすために工夫してますね。





2015年9月12日土曜日

できるだけ木を見せたい。木造の防火設計

木造の建物は いいですね。

内装に木を使ってあるととても癒やされます。
できるだけ多く木材を使ってほしいというお客さんの要望も多いです。
私も木がとても好きなのでできるだけ使いたいと思っています。

木は燃えるので、防火をきちんと考えなくてはなりません。
法的な規制もクリアーしなくてはなりません。

今日はその辺を学びに講習会に参加です。
木の建築フォラム主催の勉強会です。
日本中から集まっているのですが わずか15名程度の参加です。
今年度に入って数回にわたって講義を受けてきました。
講義中も質問が自由にでき 最先端の木造の防火設計が学べます。
本当にわからないところが理解できるすばらしい講習会でした。

安全に 法に沿ってできるだけ木を使った建築をする手法を勉強でき
これからとても役立ちそうです。

準防火地域でも 木を見せる建築を作れたり
木造3階建てでも 安全にたくさん木が見せられます。
勉強しなければ 木を見せられないとあきらめて設計するしかありません。
本当に勉強になりました。





大雨の水害

河川が氾濫し 堤防が決壊するなど 大きな水害となっていますね。
私たちの住む秩父ではそこまでのことは起こらないでしょうが 間違えると床下浸水くらいはあるかもしれませんね。
基礎の中に水が入るとなかなか抜けません。
抜いて十分乾かさないとカビなどが発生してしまうでしょう。
電気設備が浸水して壊れてしまうこともあるかもしれません。

当社は太陽光発電蓄電池を扱っているので 昨日から 太陽光発電、蓄電池メーカー各社より連絡が入っています。
太陽光パネルや 蓄電池が水につかり 放電するととても危険です。
感電の恐れがあります。
よく考えてみると 蓄電池メーカーによって このあたりの安全配慮も違うことがわかりました。
コントローラーや接続部が高い位置にありある程度浸水して大丈夫なように配慮されているものと筐体に納まってはいるが、直流電源部が低く少しの浸水で危険で壊れやすいものがあるように感じます。
値段ばかりじゃないですね。

2015年9月4日金曜日

窓を考えたらこうなった。

窓に求められる性能は まずは 「採光」です。
暗い家はいやですよね。
明るいおうちがきもちいいいですね。

建築基準法上は煙を抜くための「排煙」も必要な性能の一つですが住宅ではあまり関係ありませんね。

そして 「通風」 暑い日 風が通ると気持ちいいですし 排熱させるのも必要です。湿気を取る効果もあります。

景色を眺めるための性能もありますね。景色が良いところに窓がないというのももったいないですね。

忘れてならないのが 「日射熱取得」 太陽の恵みを受けお部屋が暖かくなります。

今回の現場見学会の家は窓を考えた家です。

まず 冬場 太陽の光を十分取り入れられるように 南面を日射取得優先のガラスにしています。U値は低いですが、とても太陽の熱が入るペアガラスです。
プラマードⅢに高性能なガラスの組み合わせです。

東西北面は 不必要な熱を出来るだけ遮るよう 日射遮蔽型のトリプルガラスです。
YKKのAPW430というめちゃくちゃ高性能なサッシです。

さらに ハニカムサーモスクリーンで熱を遮っています。
ハニカムサーモスクリーンとはこんな感じで空気の箱ができ熱を通し難くなっています。

南側の窓
こんな感じです。 景色がいいですね。
 デッキ外の 日よけの 外のアウターシェードを下げると こんな感じ
これもYKK

レースのカーテンを引くと

日差しを遮る 決定版は ブラインドシャッター

冬の夜は 熱を逃がさない 室内側断熱戸
20年くらい前に当時スタイロフォームで作っていた断熱戸を納まりを考え直し最近はこれです。

窓は重要!! おもしろい!!




北海道の工務店 視察



パッシブハウスの仲間である網走の光輝建設さんの現場を見せてもらいに行って来ました。素敵な建物をつくる工務店さんです。
仲間の中でも、技術的な話ができ、さらに良い家を作ろうと、話し合える仲間は少ないです。変な妥協に走る場合がとても多い感じがしていて、最近は仲間と話してもつまらない感じでした。ワクワク感がなかったです。ですがやはりこの工務店さんは違います。切磋琢磨していける仲間は本当にありがたいです。今回、話を聞いてすごく刺激になりました。本当に建主さんのために真剣に技術を追求しコストのことも考えています。
この工務店さんは400mmの壁の断熱が標準です。
壁が厚くなると、様々な問題が起こって来ますが、長年に渡り試行錯誤しながら克服しています。
素晴らしい技術力です。
窓の写真がありますが、これは出窓ではないのですよ。壁の厚さだけで400mmの出窓になってしまいます。(笑)

2015年8月8日土曜日

完成見学会

今日は福岡からわざわざ当社の建物を見に来てくださいました。

今回はプロのかたには案内していなかったのですが、福岡から来てくれるなんて本当にありがたいかぎりです。
のべ床35坪にロフトや小屋裏収納もさらにあるお家でしたが
今日の暑い日でもエアコン一台で家中快適。
エアコンの風をあまり感じないように、設計しているので、とても快適です。
途中ペレット調理機の火を入れ床暖房を炊くという暴挙に出たときはさすがに暑かったです。
(笑)
人間から出る熱も大変なものです。
沢山の人がいっぺんに入るとさすがに暑くなりますね。
28度15g/kg位になってました。
わかったことは、エアコンで空気の温度を下げ床暖をいれるとなんとも気持ちいい。
真冬に暖かい部屋でアイスクリームを食べるようなものなのかな?
ちょっと贅沢。
試してみたい人、明日もやりますのでぜひご来場ください。

2015年8月3日月曜日

パッシブハウスジャパンの 森みわさんの説明がわかりやすい。

現場につけたペレット調理器

日本のパッシブハウスの第一人者 森みわさんのブログがわかりやすいのでシェアします。
http://www.key-architects.com/blog/

皆さん見てください!!【許可済み】

完成現場見学会 省エネ 快適ハウス

今回、公開する住宅は とても省エネな住宅です。 

8日、9日 小鹿野町長若です。

今までの省エネ住宅のノウハウをつぎ込みました。

まず
見所は「ペレット調理器」


木を細かくしたものを大豆の粒くらいに固めたものを[ペレット]と言います。
のりを使って固めているわけではなく 木を圧縮してそのときに出る成分だけで固まるそうです。
森林資源を余すことなくく利用したバイオ燃料です。
日本は森林資源が豊富です。一方、石油やガスはあまりとれません。
日本の将来を考えたときに 国内でとれるエネルギーを上手に使うことができればと思いました。
現状は 我々が働いたお金が 石油代 ガス代として おおくが海外に流れて行ってしまいます。
これを防ぐには どのような方法が可能か考えてみました。
ヨーロッパも やはり 海外に エネルギーを依存しています。
依存度を下げるための手段として 太陽光や 風力発電などとともに バイオマス燃料も多くなっています。
バイオマスも 地域で発電やお湯を創ったりという方法もありますが 各家庭で使いやすくしたのがペレットです。
石油と同じように 買ってきて タンクに入れ タンクから徐々に出てきて燃えていきます。

薪ストーブのように燃すのですが 自動的に出てくるペレットの量が調整され 火力のコントロールができます。

炎の熱で上の鉄板がすごく暑くなります。その上で鍋など置いて料理をするのです。
右の扉は オーブンになっています。 温水も同時に創ることもできます。
この家では 温水を床暖回路に回しています。
いい具合に 床暖にお湯が回っています。お湯が動いている管があるところが熱で赤くなってわかります。



建物の基本性能もばっちりです。
外皮性能は UA=0.36W/㎡ 
気密性能は C=0.14c㎡/㎡

日射遮蔽も 外付けブラインド アウターシェード を付けばっちり
そのほかいろいろ
時間切れで次回に回します。