最近、伝統工法や古民家再生を学び直している。
松井先生主催の「き」組の勉強会だ。
今普通に作られている木造の住宅は在来軸組工法と呼ばれている。
合理化され、金物で継ぎ手仕口などの木材の接合部を補強していく。
伝統方法は基本的には金物に頼らず木を組んで強くしていく工法だ。
構造の強さの考え方はかなりの部分で違いがある。
どちらも一長一短あるのでこっちが良いということはできなそうだ。
耐震の抵抗の考え方が全く違うのではあるが、基本的な構造区画をきちんと考え保つという部分は同じだ。
この基本部分がいい加減だとどちらの工法もどんなに頑張っても弱い建物となってしまう。
伝統工法は基本的には基礎と土台をあまり拘束しない。
丈夫の構造がしっかりとしていれば少々土台が浮いても大丈夫といっていた。
イーディフェンスでの耐震実験の映像をみてなるほどと思うところもあるが真実はどうなのだろう。
確かに建物が浮くことで地震のちからを受け流しているようにも見える
https://m.youtube.com/watch?v=Dn7fw2T2lmI
伝統工法の建物というわけではないが、アンカーボルトが切れて浮いてしまったようだ。
これが基礎をと土台を繋げない伝統工法と同じような効果があったと言われている。
土台とかいているが、本当は伝統工法には普通土台はない。
石の上に直接柱が建つ組み方だ。
伝統工法はあまり固くなくゆらゆら揺れながら地震の力を吸収するから強いといっている人もいるがそうでもないこともわかっている。
伝統工法といっても中途半端なものは余計危険だ。構造の本質がわかっていなければ危ない。やはり建築基準法に沿って構造計算をしてたてる現在の建物の方がいい場合が多いと思った。
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