今日は 社内の勉強会の日でした。
講師は当社の大工さんの加藤さん。
この方は 日本の技能大会などで数々の賞をとったり 審査員を勤めるなどしたり、大学で技能を教える講師をするレベルの人です。
当社の若い大工さんたちにも定期的に勉強会を開き教えてもらっています。
木材は天然のものですので、長い時間には曲がったり反ったりしてしまいます。
それを上手に使いこなすための講習会です。
木の使い方によって家を長持ちさせられますし、見た目もきれいな状態が保てます。
最近のほとんどの大工さんは、木の使い方をあまり知りません。
当社のような、工務店はほとんどなくなってきていて できた部品を組み立てるだけの大工さんばかりになってきてしまっています。
色々な現場を見る機会がありますが、「あれあれ?」と思うような木の使い方の現場が日に日に多くなってきています。「機械乾燥で木材が均一化しているから大丈夫」と勘違いしている人がいますが木材の持つ力はそんなものではありません。
きちんと木が使えてないと、最初はよくても10年20年と経つうちに狂いが生じ住み心地や見た目に大きな違いが生じます。
きちんと勉強してこころを込めて作る大工さんと ただ仕事をこなしているだけの大工さんの作る家との違いはこんなことから起こってくるのです。
木材は使う場所によって木材の種類はもちろんのこと 向きまで考えなくてはなりません。場所ごとに使い方が違うのです。
向きは 木材の元とウラ(先)もありますし木表、木裏(木の表面側か中心側)かということもあります。
こういう素性の木材はこういう風に使うというのもありますね。
当社の若い大工さんたちは、木を使うのが大好きな普段から意欲のある大工さんたちですが、新たな発見も多かったらしくとても熱心に勉強していました。
昔は、「盗んで覚えろ」とよく言われてものですが、今は優秀な先輩に じっくり教えてもらえるのでとてもいいですね。
現場の仕事が終わってからの自主的な勉強会で、大変ですが全員参加でした。
皆さんお疲れさまでした。
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