2016年4月4日月曜日

満員御礼 「省エネマニアのための構造設計セミナー」

私が企画した パッシブハウスジャパンのセミナーが満員となりました。
構造塾の佐藤先生にお願いして実現したとても価値のあるセミナーです。
タイトルは 「省エネマニアのための構造設計セミナー」
建築業界では注目されていて新聞にも取り上げられました。

暖かい家を作るのに断熱材を厚くしたりしていくと、構造的に難しい問題に当たることがあります。
たまに工事現場や雑誌などで紹介されるディテールでとても危ないものも多数あります。

また、日射取得をするために南側の窓を大きくしていくと 壁の量が少なくなり 弱くなります。できるだけ強い壁にしていき補強していくわけですがそこでも難しい問題に当たることがあります。一部分だけ強くなると力が集中するので新たな問題が発生するわけです。

高断熱により暖かい空間が作れると 大きな吹き抜けや勾配天井、スキップフロアー等も作りたくなってきます。これらは構造的には弱点になりやすいのできちんと計画しなくてはなりません。
特にスキップフロアーは構造計算をきちんとしないとならないにも関わらず 計算もしないで形だけ作っている工務店もたくさんいます。本当に怖いことです。
雑誌を見たり、コンテストで展示されている作品を見ても明らかに構造的に不整合なものが多いのにはビックリします。これは、木造の2階建ては役所で構造のチェックをしないことから、それをいいことに構造計算もしないで作りたい放題の工務店、設計事務所がたくさんいるからなのです。
そこで、私は間違った建物が作られていくことを少しでも少なくするために 全国の工務店、設計事務所を対象にセミナーを企画させていただきました。

構造塾の先生である佐藤先生にお願いをして 10時から5時までという長時間のセミナーをしていただくことになりました。
日本中から70名の方が勉強に来ます。セミナー代金が安く設定して10000円。
ですが 遠くの方は飛行機で来て宿泊費も入れると数万円がかかってしまいます。

募集してみてわかったのですが、勉強に来る人は普段から勉強をたくさんしている人で 解っているのではないかと思われる人ばかりなのです。とてもしっかりした建物を作っている方ばかりです。
お客さんに知っている振りをして得意気に説明してそうな勉強不足の人はいなそうなのです。そういう、勉強不足で危ない建物を作っている工務店にこそ勉強してほしかったのですが、少し期待はずれでした。そういう人に限って商売は上手かったりしますから、お客さんも騙されないようにするのは大変ですね。
レベルの高い人が多くなれば、レベルの高い質問も出るでしょうから、とても楽しみです。
最後の質問コーナーを多くしたい気がします。

すでに満員で募集を締め切ってしまいました。
まだ、申し込みが来ている状態なので大きな会場に変えられれば募集を再開したいと思っています。




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